池上本門寺を読む

短歌・俳句

『池上誌』に投稿された短歌・俳句をご紹介します

短歌 選者 清水麻利子

咲き盛る花の下にて手を合わす
命おさめる久遠林にて
菊地 蓮子
新緑と清流コラボし目に優し
川面に映えし高き山山
辻井 良枝
公園の光きらきら輝きて
我が行く道に幸せありや
瀧口 陽耕
更新時無防備な顔で写りおり
免許写真は齢をあらわし
小林みよ子
歯科医院握るハンカチしっかりと
聞き耳たてて説明受ける
西嶋 弘子
耳鳴りはいつしか消えぬ夜に入り
時を忘れて短歌作れば
秋本 和子
バスの中幼なぐずり泣いている
具合悪いか心のさわぐ
太田 元
「幸せは自分の心が決めるのだ」
亡父(ちち)の口癖励まされ生く
筆谷 幸子

俳句 選者 能村研三

鞦韆揺らし志村喬に成り切って
石川 笙児
吹流し風の姿で風往なし
峰崎 成規
初夏や古書市めぐるイヤリング
阿部眞佐朗
眼澄む日蓮幼像緑立つ
小形 博子
説教師まず青梅の話から
酒井 智章
春昼や華のやうなる海鮮丼
岡本 秀子
コロッケは母の手作り昭和の日
関根 瑶華
直列の植田の風のやはらかし
伊藤よし江
草笛のこだま半音づつ違ふ
岩波 博庸
上潮の鏡ヶ浦の飛魚の飛ぶ
池田 勝

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