池上本門寺を読む
短歌・俳句
『池上誌』に投稿された短歌・俳句をご紹介します
短歌 選者 清水麻利子
御仏の姿さやけき岩絵具
心残して朗師坂ゆく
心残して朗師坂ゆく
伴 美保
和太鼓の響きは壮快本行寺
「根っこまいり」す猫の墓参に
「根っこまいり」す猫の墓参に
菊地 蓮子
寺庭を咲きうづめたる紫陽花の
花明るみて日は暮れむとす
花明るみて日は暮れむとす
三瓶 宗正
生き生きと力強くも拘(こだわ)らぬ
水の姿を理想に学ぶ
水の姿を理想に学ぶ
萩野谷雅樹
配膳時「ゆっくりでいい」の声かけに
あせり静めて施設のしごと
あせり静めて施設のしごと
小林みよ子
見慣れない曽父母(そうそふぼ)の顔ながめつつ
手足バタバタ笑顔もおまけ
手足バタバタ笑顔もおまけ
辻井 良枝
病室の窓より映る夕景色
我が心根に写るわびしさ
我が心根に写るわびしさ
瀧口 陽耕
被服廠(しょう)の供養祭にて友人と
会いたり疎開を論じておりぬ
会いたり疎開を論じておりぬ
太田 元
俳句 選者 能村研三
飢え知らぬままに老いて来て竹の花
小形 博子
若鮎の光たばしる早瀬かな
峰崎 成規
引退の美学を観たり梅雨晴間
阿部眞佐朗
鰻食ぶ夫の年忌は賑やかに
菊地 光子
床の間は無事の二文字半夏生
酒井 智章
万葉の歌碑とおとなふ夏木立
古居 芳恵
心太やんはり話かはされて
伊藤よし江
朴葉打つ団扇太鼓や青しぐれ
藤代 康明
新緑と空ひとつなり水鏡
荻野谷雅樹
何の淋しさはんざきに泡一つ
関根 瑶華
青薄原越へれば故郷父母亡くも
石川 笙児
網戸して夜風の匂ひやはらかさし
佐藤 浩章
筝の音の深海に沁む秋思かな
池田 勝
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