池上本門寺を読む

短歌・俳句

『池上誌』に投稿された短歌・俳句をご紹介します

短歌 選者 清水麻利子

ありがたき声楽で聴く妙法の
三大誓願「オペラ日蓮」
菊地 蓮子
流鏑馬の馬上の射手の矢は二本
的中してはハクシュカッサイ
切通 耕道
たゆたゆと溢るる湯の音夜更けまで
薄桃の肌を湯にほどきゆく
秋山 典子
幸せは束縛なきを至上と
すされど懐かし亡妻の繰り言
立花三千男
恐らくは初見と覚ゆ黄の色の
彼岸花でしょ露地の茶店に
立花三千男
「いつのまにこんなに歳を重ねて」と
母のつぶやき今ならわかる
菅谷 妙進
秋むかへ八十路半ばと片づけを
押し入れ見つめ溜息ばかり
西嶋 弘子
今日もまた吾待つものを連れに行く
ペットボトルや空缶・マスク
佐々木恵子
真夜中のおむつ交換目覚めれば
音ひとつなく淡い灯照らす
髙橋 初枝

俳句 選者 能村研三

日蓮も芭蕉も聖螻蛄鳴けり
石川 笙児
軽トラの行き交ひ忙し豊の秋
峰崎 成規
黄枯茶の飯を供えて会式かな
酒井 智章
もてなしの遠山に置く夕紅葉
阿部真佐朗
心張棒はづす花野へ続く道
関根 遥華
あの時のフォークダンスや秋の雲
菊地 光子
秋爽の糶声高き魚の市
古居 芳恵
流木の冬日したたる秘密基地
小形 博子
まんじゅしゃげ額縁のごと千枚田
伊藤よし江
秋高しみくじの吉にある余韻
岩波 博庸
潮騒や流人の墓に赤とんぼ
竹田 絹子
秋空に一筆書きの雲流れ
秋山 典子

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