池上本門寺を読む

短歌・俳句

『池上誌』に投稿された短歌・俳句をご紹介します

短歌 選者 清水麻利子

エネルギーじっと貯えふきのとう
冬巡り来てその後の季
辻井 良枝
豆の数馬齢を重ねいとおしく
一粒ひとつかみしめ喰ろう
西嶋 弘子
去年今年生れしおさな児見つめるは
マスクマスクの目ばかりの顔
菅谷 妙進
桜ふふむ真間川の辺を憶うかな
去年は流れし同期の酒宴
立花三千男
女子テニスドイツアメリカ戦えり
走る走らせ見事な試合
切通 耕道
冷える夜は亡夫の待ちいる大根の
菜菜飯風呂吹き汁の実を炊く
富田 朝子
貯水池の葦の枯葉の白々と
朝早き沼は薄ら氷の張る
松田 恵子
インドにて求めしシナモン棚すみに
モーニングティーの香を愛おしむ
村田 邦子

俳句 選者 能村研三

百年に届かぬいのち春愁
阿部真佐朗
赤頭巾目深に地蔵冴返る
関根 瑶華
鳴かずとも飛ばずとも良し鶯餅
酒井 智章
うぶすなの酒賜りぬ良寛忌
石川 笙児
春昼やゆつくり溶ける角砂糖
菊地 光子
日蓮聖人の降誕祭や緑立つ
小形 博子
日蓮の生誕照し桜東風
池田 勝
梅東風や日蓮像の孤高なる
岩波 博庸
真青なる空キャンバスの枯木立
阿部 直己
白梅に夕日の色の加はりて
竹田 絹子
マシュマロの頬撫でてゆく春の風
小藤真由美
寒明けの富士の白さを畏れけり
山室伊津子

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