短歌・俳句(過去の投稿 2021/09)
このページは、池上本門寺『池上誌』に投稿された過去の俳句です。最新の投稿はこちらの池上本門寺 短歌・俳句をご覧下さい
短歌 選者 清水麻利子
抱きしめてだき締められしわが腕
亡夫と息子のお墓をあらう
亡夫と息子のお墓をあらう
菅谷 妙進
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古着出しクローゼットは空となり
開発途上の子らにワクチン
開発途上の子らにワクチン
菅谷 妙進
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独り身のわれを羨むおみなまで
むつかしきかな偕老同穴
むつかしきかな偕老同穴
立花三千男
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小走れるわれはなんとか踏ん張れる
フレイルという範疇の外
フレイルという範疇の外
立花三千男
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ぶんだらで紀州の祭り来年は
どんと乗りきりおどる夏の夜
どんと乗りきりおどる夏の夜
西嶋 弘子
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あじさいの香れる午後にわが猫の
小さな壷を安らぎの地に
小さな壷を安らぎの地に
菊地 蓮子
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先生に烏はクローと教えられ
クロークローと室内騒がし
クロークローと室内騒がし
増島 淳隆
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コロナ禍に夫婦歩きの増えし朝
夫は妻の数歩後から
夫は妻の数歩後から
村田 敏行
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書道展出さなくなって十五年
筆とり遊ぶ孫とのふれ合ひ
筆とり遊ぶ孫とのふれ合ひ
村田 邦子
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俳句 選者 能村研三
桐咲くや正目を木取る琴の美し
古居 芳恵
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洞門を抜けてしたたる山又山
阿部真佐朗
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緑陰の音叉のやうに渉る風
菊地 光子
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割箸の金魚の墓標あねいもと
石川 笙児
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柵を解き風に乗り蜘蛛の糸
関根 瑶華
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払暁のいきなりフォルテ梅雨明ける
酒井 智章
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射干や寺の廊下に姫の駕籠
小形 博子
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声明の和する一山蝉時雨
岩波 博庸
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水打つて先斗町動き出す
今里 隆
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空を掃く葉擦れの音や夏木立
竹田 絹子
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