短歌・俳句(過去の投稿 2019/02)
このページは、池上本門寺『池上誌』に投稿された過去の短歌と俳句です。最新の投稿はこちらの池上本門寺 短歌・俳句をご覧下さい
短歌 選者 山中登久子
雪国を越えて来りし風凍みる
独りの鍋の音を聞きつつ
独りの鍋の音を聞きつつ
奥 貞子
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使わねば不良在庫の核兵器
使えば造る死の商人は
使えば造る死の商人は
飛田 正勝
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亡き姉へ想い募れり哀しみの
思いにただに雨音を聞く
思いにただに雨音を聞く
佃 かね子
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惜別のことのは聴けば胸迫る
象徴天皇幕ひき給う
象徴天皇幕ひき給う
瀧口 陽耕
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見えずとも確かに在ると知る縁の
星無き空に重ねて師走
星無き空に重ねて師走
五戸 将弘
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初雪のしらせある日を返り咲く
けなげにつつじ陽をあび三つ四つ
けなげにつつじ陽をあび三つ四つ
千葉 瓊子
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老い来り介助なしでは生きられぬ
人の情けにすがり百年
人の情けにすがり百年
澤邊 茂野
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木枯しの吹かぬ年なり着々と
足音聴ゆ師走なりけり
足音聴ゆ師走なりけり
曽山 澄子
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胃の検査大病院へ一歩一歩
バスにゆられて悲喜こもごもか
バスにゆられて悲喜こもごもか
友口 信雄
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俳句 選者 能村研三
南座に京の風格冬の月
石川 笙児
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能登の空ふたつに割るや冬の雷
阿部眞佐朗
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輪唱のやうな風吹く蕎麦の花
菊地 光子
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丁寧に書こうと記し初日記
酒井 智章
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電飾に急かさる如く街師走
山室伊津子
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平成の終着点の暦買ふ
増島 淳隆
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冬館ペーチカ焚いて客を待つ
今里 隆
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ことほぎのもみじ色づく天赦日
中川めぐみ
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