絵仏師として活躍されている藤田寶淨先生をお迎えし、「自分の手で写仏・仏画を描いてみたい」という方のための講座です。
写仏は写経の見返し絵としても描かれ、写経と同じく、仏様のお姿を顕す尊い修行です。先生が、ふと安らぐことの出来る題材を用意して、細かく、かつ優しく、共に描くように指導して下さいます。初心者の方も安心してご参加下さい。
〈藤田寶淨先生略歴〉
東京都在住。仏教美術史家、仏画師として著名な真鍋俊照師に師事。長年にわたり研鑽を重ね、現在、仏画師として礼拝堂の壁画制作や寺院等の万灯絵師として活躍中。自身も幼少の頃より法華経との縁を結び、法華経二十八品を、それぞれ一品ずつ絵に制作中。代表作に、法華経如来壽量品説法図(池上本門寺蔵、本院常設展示)
初心者の方が安心して学べるコースから、本格的な絹本に岩絵の具で描く仏画まで学ぶことができます。
仏画は「心の安らぎ」になります。人生には、さまざまな苦労が伴います。その原因はどこにあるのか・・・。当教室では、仏様や菩薩様の特徴を学びながら仏画を描いていただきます。そして、「仏様って素晴らしいなぁ」で終わるのではなく、描かせていただく仏様を自分の日常生活に照らし合わせて、できるところから少しずつ仏様に倣(なら)っていく。 仏様のような見方になると、目の前の世界はそれまでとは違って見えてきます。
自らを不幸と思い込んでいた人が、本当はすでに幸せに恵まれていて、この人生がいかに有り難いものかに気付かされる。
たとえ現象はそのままであったとしても、執着を離れ、精神的な自由を得て安らかになり、心が満たされていくことでしょう。
日蓮聖人に見守られながら、池上本門寺という恵まれた環境の中で、一緒に学ばせていただきましょう。
藤田寶浄