短歌・俳句(過去の投稿 2019/03)
このページは、池上本門寺『池上誌』に投稿された過去の短歌と俳句です。最新の投稿はこちらの池上本門寺 短歌・俳句をご覧下さい
短歌 選者 山中登久子
ほどほどに生き長らえて九十年
新年迎え余生あるまま
新年迎え余生あるまま
奥 貞子
老いて痛むは世の常ならば
語らずに流れにまかす卒寿迎えて
語らずに流れにまかす卒寿迎えて
飛田 正勝
特養の友は九十七となり
お化粧されて若返りたる
お化粧されて若返りたる
曽山 澄子
成道会清水寺の(京都)貫主様
「言霊のちから」法話にほっこり
「言霊のちから」法話にほっこり
村上登三江
厨辺のらんの浮花眺めつつ
雑煮こしらうめでたい朝に
雑煮こしらうめでたい朝に
千葉 瓊子
書の道を歩み続けて七十年
今少し続けて極めてみたし
今少し続けて極めてみたし
切通 耕道
初夢や日彰貫首の言葉あり
この道一筋精進あれと
この道一筋精進あれと
切通 耕道
真っ青な空の下にて題目を
七宝の地へ七回忌なり(弟)
七宝の地へ七回忌なり(弟)
菊池 蓮子
俳句 選者 能村研三
初神楽幕間にとどく波の音
石川 笙児
鉛筆の芯とがらせて年明くる
阿部眞佐朗
寒晴や賢治のメモに種肥料
菊地 光子
大吉を抱きて下る初詣
酒井 智章
流れゆく紅葉の上に散紅葉
飛田 正勝
ぬばたまの闇新しき初詣
山室伊津子
厳かな鐘もひとつや年新た
辻井 良枝
カレンダー代へて今年の壁になる
畠山 恵美
厩舎にも年始廻りにオーナー来る
増島 淳隆
初春に今のいのちに合掌す
今里 隆
初参り天も心も日本晴れ
椎名 則之