短歌・俳句(過去の投稿 2017/10)
このページは、池上本門寺『池上誌』に投稿された過去の短歌と俳句です。最新の投稿はこちらの池上本門寺 短歌・俳句をご覧下さい
短歌 選者 山中登久子
君は逝き吾は残りて負い目おう
昭和ひとけた今日敗戦の日
昭和ひとけた今日敗戦の日
飛田 正勝
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古伊万里の青の美学を鑑賞す
真夏の午後の戸粟美術館に
真夏の午後の戸粟美術館に
菊池 蓮子
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蜘蛛の巣は朝霧に濡れ獲物なく
蜘蛛ただ一匹ひとひゆれおり
蜘蛛ただ一匹ひとひゆれおり
佃 かね子
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花や野菜育てて季節の歩み知る
曲り胡瓜に秋の気配す
曲り胡瓜に秋の気配す
奥 貞子
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始まりは十年前の物忘れ
失語の妻は幼なにもどる
失語の妻は幼なにもどる
石川正三郎
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朋友の声なつかしく想いつつ
夕べに交わす一杯の酒
夕べに交わす一杯の酒
瀧口 庸行
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夫逝きて一年経ても恋しかり
手向ける花は曼殊沙華とす
手向ける花は曼殊沙華とす
曾山 澄子
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去年まで一緒に遊んだじいさんが
冥土にひっこし淋しい実家
冥土にひっこし淋しい実家
増島 淳隆
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今日我は八十八歳誕生日
尊き命を無事授かりて
尊き命を無事授かりて
檜山 太作
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風鈴の音色ききつつまどろみぬ
浴衣涼しき母の見えくる
浴衣涼しき母の見えくる
石渡 セン
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俳句 選者 能村研三
船頭の薀蓄蓮の象鼻盃
石川 笙児
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カンナ燃ゆ妻の捨てたる夢いくつ
阿部眞佐朗
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夕焼や原爆ドームの屋根透きて
菊地 光子
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境内の茗荷振舞ふ施餓鬼かな
酒井 智章
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梯子して今年を惜しむ夏祭
飛田 正勝
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送り火のゆらめき母のためらひか
辻井 良枝
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小流れに笹舟浮かべ盛夏かな
今里 隆
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草取りの生命力が強過ぎる
増島 淳隆
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