短歌・俳句(過去の投稿 2018/07)
このページは、池上本門寺『池上誌』に投稿された過去の短歌と俳句です。最新の投稿はこちらの池上本門寺 短歌・俳句をご覧下さい
短歌 選者 山中登久子
訪ね来し友と見せ合ふ歌のあり
良し悪し抜きに笑ひ合ひたり
良し悪し抜きに笑ひ合ひたり
澤邉 茂野
![](img/senpyo.gif)
もの豊かなれど濁世よ貧しくも
こころ豊かな時代いずこに
こころ豊かな時代いずこに
小澤 元
![](img/senpyo.gif)
日日に緑濃くなる季節なり
君への思いパンジーに語る
君への思いパンジーに語る
五戸 将弘
![](img/senpyo.gif)
転ぶなと言う医師の言葉を思いつつ
ゴミ出す朝は気を付け歩む
ゴミ出す朝は気を付け歩む
佃 かね子
![](img/senpyo.gif)
捨てられぬ使い慣れたるこの鍋を
嫁と娘は昭和レトロと言う
嫁と娘は昭和レトロと言う
村山奈津子
![](img/senpyo.gif)
遠き日々アイロン使わず寝押しせし
思い出遠し女学生のころ
思い出遠し女学生のころ
奥 貞子
![](img/senpyo.gif)
「おす」という声に手をあげ上野の駅に
米寿のわれは友を迎える
米寿のわれは友を迎える
飛田 正勝
![](img/senpyo.gif)
高い木へハンガー使い巣をつくる
都会の鴉の愛の子育て
都会の鴉の愛の子育て
菊地 蓮子
![](img/senpyo.gif)
病室のカーテン閉めれば住居時間の
ひとりの世界の心持て余す
ひとりの世界の心持て余す
石渡 セン
![](img/senpyo.gif)
ソロバンを曾父母に習う子供の日
三歳の曾孫の目を輝かせており
三歳の曾孫の目を輝かせており
切通 耕道
![](img/senpyo.gif)
俳句 選者 能村研三
寄席消えし人形町の薄暑かな
阿部眞佐朗
![](img/senpyo.gif)
さへづりや嚥下の妻に次の匙
石川 笙児
![](img/senpyo.gif)
端午の日飯粒立つて炊き上がる
菊地 光子
![](img/senpyo.gif)
水煙の最先端より梅雨に入る
酒井 智章
![](img/senpyo.gif)
つばくろの軌跡の先に父母の墓
瀧口 陽耕
![](img/senpyo.gif)
点滴の一滴ごとのあたたかし
飛田 正勝
![](img/senpyo.gif)
洒落てみる藤棚下のカフェテラス
辻井 良枝
![](img/senpyo.gif)
吐息かも知れぬ藻の花二つ三つ
山室伊津子
![](img/senpyo.gif)
春昼の雑木林の風が鳴る
今里 隆
![](img/senpyo.gif)
子供の日卓布の上のバナナかな
切通 耕道
![](img/senpyo.gif)