短歌・俳句(過去の投稿 2017/04)
このページは、池上本門寺『池上誌』に投稿された過去の短歌と俳句です。最新の投稿はこちらの池上本門寺 短歌・俳句をご覧下さい
短歌 選者 山中登久子
虎杖の太きまま枯れ減反の
田に吹く風の音猛々し
田に吹く風の音猛々し
吉野 芳子
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去年逝きし義姉の年賀の添書きを
繰り返し読む思いあらたに
繰り返し読む思いあらたに
柴田さくら
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今日の日のしずけさ破りどんど焼き
無駄なく生きむ我の一生
無駄なく生きむ我の一生
斎藤 和代
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五年目のホーム暮らしを反省す
いささか吾もぼけはじめしか
いささか吾もぼけはじめしか
澤邊 茂野
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みぞれ雪雨と変われるひねもすを
ひとり籠りて千羽鶴折る
ひとり籠りて千羽鶴折る
佃 かね子
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寒き夜の爪、皹にクリーム塗りつつ
思う春はもうすぐ
思う春はもうすぐ
奥 貞子
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新橋から桜木町まで八里余の
師走を歩く八十路を越えて
師走を歩く八十路を越えて
飛田 正勝
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夢かない喜ぶ孫の声聞きて
思わず合掌溢れ来る涙
思わず合掌溢れ来る涙
村上登美枝
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鶯の初音たずねて山ふかく
たどればあまりに厳し料峭
たどればあまりに厳し料峭
檜山 太作
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如月に器求めて河童橋に
手描きの蓮を手にする良き日
手描きの蓮を手にする良き日
菊池 蓮子
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我が庭の如く遊びし境内に
いま信仰の心芽生えぬ
いま信仰の心芽生えぬ
増島 淳隆
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東北の友の消息尋ねゆき
健やかな声に胸つまりおり
健やかな声に胸つまりおり
瀧口 陽耕
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俳句 選者 能村研三
馴初めを問われてゐたる日向ぼこ
石川 笙児
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老僧の擦る墨の香や春の雨
酒井 智章
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実印にわづかな擦れ余寒なほ
峰崎 成規
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夢ひとつ胸に納めて魚は氷に
阿部真佐朗
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若菜摘む万葉人に思ひ馴せ
柴田 初子
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落椿ひとつ言葉を托すごと
菊地 光子
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別珍の鼻緒くれなゐ久女の忌
山室伊津子
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吹き荒れる一番よりも春二番
増島 淳隆
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明窓浄机の書斎に年始め
今里 隆
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