池上本門寺を読む

短歌・俳句

『池上誌』に投稿された短歌・俳句をご紹介します

短歌 選者 山中登久子

夕立や わが影空に失せにけり
一人ぼっちの時は過ぎゆく
五戸 将弘
死ぬほどの暑さにあへぐ今夏なり
八十路の臥したる妻を看取りぬ
石川正三郎
新牛蒡香り豊かに久しぶり
台風過ぎてホット一息
石渡 セン
立秋や 老人ホームの書道部員の
ひたすら励むに感動おぼゆ
切通 耕道
雨、風も猛暑はげしき街中を
バイク静かに新聞配る
奥 貞子
友人と久しく会わぬ刻かさね
便りのなきに心淋しく
瀧口 庸行
十八歳まで生きたる猫を看取りたり
尻尾のような文月の雲は
菊地 蓮子

俳句 選者 能村研三

大海はこだま帰さず青岬
石川 笙児
父の手記読み返しをり敗戦日
阿部眞佐朗
譲らるる優先席の大西日
菊地 光子
塗り替えし総門古色秋立ちぬ
酒井 智章
五山送り火真近で拝すこの恵み
辻井 良枝
極暑の日西郷隆盛展見る
今里 隆
夕空が好きでかなかな観世音
山室伊津子
明日よりも現在を生きよと蝉しぐれ
椎名 則三

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