池上本門寺を読む

短歌・俳句

『池上誌』に投稿された短歌・俳句をご紹介します

短歌 選者 山中登久子

大雨も水不足もありままならず
せめて見守る梅干しのあり
奥 貞子
夏に咲くうつぎの白き花を見つ
亡夫と住みたる町の変れり
佃 かね子
人生とともに糠床四十年
塩味うれしも我が家の味
石渡 セン
母の日に帽子贈られあらうれし
平成の素材娘の手づくり
村山奈津子
負けいくさ覚悟でむしるはつなつの
小庭に伸びる名も知らぬくさ
飛田 正勝
うららかな春の日差しは心へと
みちあふれおり君とふたりに
田中 聡美
滔滔と流れる大河鶴見川
夕陽背に受け堤防を歩く
檜山 太作
あの人もこの人もまた名簿から
抹消をする我も老いたり
増島 淳隆
法華経を父母から学びし幼き日
ありがたきかなわが身の空
菊池 蓮子

俳句 選者 能村研三

バリカンの当たりやはらか夜の秋
阿部眞佐朗
筆圧あらは帰省促す父の文
石川 笙児
梅雨明けや餃子の耳の凸と凹
菊地 光子
一日を一生として芙蓉咲く
酒井 智章
夏暑し書架をはみ出す草双紙
飛田 正勝
梅雨晴に鴨のおしどり池の面に
辻井 良枝
秘佛堂開扉して風光る
今里 隆
炎天下日蓮像に欲しい笠
増島 淳隆

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