池上本門寺を読む

短歌・俳句

『池上誌』に投稿された短歌・俳句をご紹介します

短歌 選者 山中登久子

とろろ汁に卵割りいれ酒の友
亡夫の好物息も好みおり
石渡 セン
相次ぎて孫の新世帯構えたり
わが虚脱感名状し難き
小澤 元
雲低く雨降り続く日々なれど
おだやかに過ぎし一日を感謝す
佃 かね子
実のなる樹植えてさ庭の半世紀
老いて華やぐ梅咲き盛る
飛田 正勝
「鬼はそと」高らかな声の勇ましく
今年こそ勝負の二十歳の息は
村山奈津子
なだめつつ施設に残し帰り来ぬ
義姉を思えば心の重し
吉野 芳子
娘とひ孫共に筆もち書の稽古
笑顔いとしき春彼岸かな
切通 耕道
道に迷い傷つき駆けし青春の
良き日の姿切り株に見る
五戸 将弘
豊後梅の存在示すピンク色
小鳥集まり賑やかな春
奥 貞子
蛤の貝殻に花の香りする
邪気を払わん夕暮れ時は
菊池 蓮子

俳句 選者 能村研三

生きてゐることの付録や春愁
阿部眞佐朗
鳥帰る東京に骨埋むるか
石川 笙児
親子して名残りの雪や墓参り
酒井 智章
病み上がり柔らかく踏む土手の春
飛田 正勝
さばき上手寒釣にビク重し
増島 淳隆
寺詣で読経の波も春うらら
辻井 良枝
日向ぼこ人猫人と並びけり
今里 隆
修二会の夜輪を描く火の粉走りをり
切通 耕道

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