池上本門寺を読む

短歌・俳句

『池上誌』に投稿された短歌・俳句をご紹介します

短歌 選者 山中登久子

雑草にまぎれながらも水引草
可憐に咲くを手折りて挿しぬ
佃 かね子
ひとり住む吾を気遣い訪いくれし
友の笑顔に心ぬくもる
佃 かね子
ありなしの風の通るや酔芙蓉の
大輪の白はつかにゆれる
飛田 正勝
苦瓜の黄葉の間の隙間風
網戸を透かせ秋は来にけり
飛田 正勝
なぜならば長寿の猫を看取る日は
「ありがとう」そっと末期の水を
菊地 蓮子
母在らば首をかしげん仏壇の
供物にまじるゴーヤ、ブロッコリー
奥 貞子
悲しみは深くなりたり末っ子ゆえ
姉三回忌ひとり残りぬ
奥 貞子
心地良き花一杯の萩街道
住職笑顔 檀家彼岸会
石渡 セン
秋空に向かいコスモス揺れあいて
微笑み交わす大地の恵み
石渡 セン

俳句 選者 能村研三

雁渡し声も赤銅色の漁夫
石川 笙児
黒牛の眼を濡らす残暑かな
阿部眞佐朗
空気にも透明度あり吾亦紅
酒井 智章
ふる里や手で拭き齧る青トマト
飛田 正勝
お施餓鬼に一心不乱大太鼓
辻井 良枝
木・竹・茅の織りなす民家夏日かな
今里 隆
暑き日の飲み干す水の甘露かな
小原 拡子
ふるさとの夢に端居の父と母
増島 淳隆

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