池上本門寺を読む

短歌・俳句

『池上誌』に投稿された短歌・俳句をご紹介します

短歌 選者 山中登久子

常夏の異国の空の風さやか
モスクに祈りの声響きおり
瀧口 陽耕
亡き夫の写真に語るわが余生
祈るのみなり朝な夕なに
澤邊 茂野
桜花を好みし夫は本門寺の
桜を撮りて安らかに逝きぬ
千葉 瓊子
戸締りをしたはずなのにもう一度
卒寿になりて確かめんと立つ
奥 貞子
塩分は日に六グラムとう病院食に
馴れて許さる今日退院の日
飛田 正勝
朝の池ポンと香るは蓮の花
白一色に清なる光
菊池 蓮子
手をつなぎ妻と散歩の五十年
変化をつけるダンスパーティー
切通 耕道

俳句 選者 能村研三

満堂に凛と包みて臨滅鐘
酒井 智章
蔓引けばいとこはとこや烏瓜
石川 笙児
幕末の志士を肴に温め酒
阿部眞佐朗
若きらに頼り頼られ敬老日
飛田 正勝
白川郷蜂蜜色や豊の秋
山室伊津子
野佛の目の高さで見る秋野道
今里 隆
名月や文房四寶照らされて
切通 耕道
被災地と同じ空なり月見上ぐ
辻井 良枝
今生の鎮魂歌なり虫の声
畠山 恵美
秋深し夜空に響く寺の鐘
友口 信雄

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