池上本門寺を読む

短歌・俳句

『池上誌』に投稿された短歌・俳句をご紹介します

短歌 選者 山中登久子

墨磨りて王義之の書を学ぶ我
梅雨入りの夜の作品制作
切通 耕道
老いの身がらっきょう梅干し漬け終わる
石の重さに来年思う
奥 貞子
君失くば紡ぐ言葉も見つからず
虫の音ひとつに心騒がし
五戸 将弘
背をのばし駅まで歩くわが姿
ビルのガラスに老い映しつつ
菅谷 妙進
地に立ちて天を仰ぎて合掌す
うつし身が願ふことも淡くなりたり
長沢 美津
さす指の先をどこまでのばすなら
心しづまるところにとどく
長沢 美津
日常に変化のありこそひかがみの
肉厚くなりてきたりてあはれ
森岡 貞香
窓に映る遠き灯りの過ぎてゆく
遥かなる日のかつての如く
伊藤 宏見
死は一度梅には梅のはなが咲き
雨の降る日は天気が悪い
小島ゆかり

俳句 選者 能村研三

日蓮像みどり織りなす風纏ふ
古居 芳恵
ふつふつと闘志わき立つ山開き
酒井 智章
昼酒の酔ひは直球濃紫陽花
石川 笙児
この島に生まれ育ちし海女の笛
阿部眞佐朗
麦秋や門を出て行く鼓笛隊
菊地 光子
地ビールの名前に惚れてもう一本
増島 淳隆
白内障手術後すべてが夏の色
今里 隆

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