池上本門寺を読む

短歌・俳句

『池上誌』に投稿された短歌・俳句をご紹介します

短歌 選者 山中登久子

ラベンダーの花高原に咲き満ちて
見渡す限りむらさきの丘
佃 かね子
腰おろす足元に白き花ありて
今日のひと日の喜び伝う
佃 かね子
衣替へ 秋には秋の庭仕事
追はれて腰を延ばしつつ感謝す
奥 貞子
あちこちに暖房つける日々となり
独り身なれど神の守れる
奥 貞子
道遠し 紅葉の如く美しく
心磨きて我ながらへたしと
奥 貞子
手術済むとう看護師の声やさしく
天国の近くまで行き 戻る
飛田 正勝
三日目の病院食の減塩の
醤油の小皿惜しみてなめる
飛田 正勝
三日目も晴れて歩めり埼玉の
大きな秋のスリーデーマーチ
飛田 正勝
父方より届く今年の米を炊き
母方の梅そえる朝餉に
飛田 正勝
思わざる齢老いし息子の病なり
苦しくも共に生きんと誓う
石渡 セン
柿みのるさわやかな秋 山ふかき
村なる我の故郷想う
石渡 セン
老人の憩いの場所なる地区センター
笑顔ひびきて心なごめる
石渡 セン

俳句 選者 能村研三

親の夢引き摺ってゐる千歳飴
石川 笙児
追ひ炊きの釦押して冬に入る
安倍眞佐朗
冬の寺水行肝文朗朗と
酒井 智章
括られし萩の輪濡れてくぐりけり
飛田 正勝
柿豊か医者いらずとか云いつたえ
辻井 良枝
何事もなく過ぎし日の栗ごはん
今里 隆
運慶に酔ひ凩に叩かれる
山室伊津子

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