短歌・俳句(過去の投稿 2026/05)

このページは、池上本門寺『池上誌』に投稿された過去の俳句です。最新の投稿はこちらの池上本門寺 短歌・俳句をご覧下さい

短歌 選者 清水麻利子

春の陽はしみらに照りて池上の
山の樹の芽も萌えそめにけり
三瓶 宗正
人として生きる機縁に深謝して
仏教学ぶや朗子会館
萩野谷 雅樹
ぎこちなくそっと抱(いだ)きし幼な子や
バァバ感激帰路お目見得
辻井 良枝
リハビリに向かう空地にホトケノザ
亡母(はは)教えたり草取り厭(いと)えば
小林みよ子
我が師逝きその影を追い吾もまた
いずれあの世で巡り合わんと
瀧口 陽耕
ヘルパーに助けられつつ一人居を
守りて来しも卒寿の友は
水野 博子
独りでも歌をうたへば幸せの
ホルモン出ると中二の孫は
水野 博子
ああこの声だつた友と会ふ
五十八年歳月流れ
松田 惠子

俳句 選者 能村研三

囀りや今朝から勤行新貫首
酒井 智章
コンビニへ辞儀低うして遍路笠
阿部眞佐朗
なみよろふ安房の低山椿東風
峰崎 成規
くれなゐの色の重さや寒椿
菊地 光子
本山の座す別格の白牡丹
藤代 康明
草の芽や半ば埋るる伏せボート
小形 博子
読みかけの本に囲まれ春愁
伊藤よし江
初蝶の心もとなき翅づかひ
関根 瑶華
探梅は槐の色のハンチング
石川 笙児
夕桜ほむらのごとく色香立つ
佐藤 浩章