清正公堂(せいしょうこうどう)再建
落慶法要

 令和三年より進めて参りました池上本門寺清正公堂再建工事が全て完成し、令和六年6月19日(水)に落慶法要が盛大に営まれました。晴天に恵まれる中、およそ三百名が参列し、木造三重塔形式で再建された清正公堂の落慶を祝しました。加藤清正公は熱心な法華経信者として知られ、本門寺の寛永年間大堂と此経難持坂は清正公の寄進と伝えられています。それまで本門寺の正面入口は現在の大坊坂側でしたが、清正公が此経難持坂を寄進したことにより正面入口を変更、現在の伽藍配置の基礎となりました。
 菅野日彰貫首導師のもと午後2時より落慶法要が営まれ、修法導師の山口顯辰学監と共に本門寺修法師四名がご宝前へ祀られた日蓮聖人御尊像と清正公御尊像に法楽加持を捧げました。菅野貫首は慶讃文の中で加藤清正公の武勇と法華経への強い信仰心を称え、末永く信仰されていくことを祈願しました。法要後、大和田社寺工務店棟梁の大和田儀巳さんはじめ工事関係者と寄付者を代表して関谷圭三さんと北村好子さんへ感謝状が贈られました。
 清正公堂に祀られている日蓮聖人ご尊像は、かつて群馬県四万温泉にあった道場で奉安されていたもので、本門寺第七十四世酒井日慎貫首が開眼したご縁あるご尊像です。この道場は大坊本行寺はじめ山内有力寺院が毎月参拝をしており、ご尊像を納める厨子(ずし)の裏面には尽力された先師のお名前が刻まれています。今後は日蓮聖人の御前にてご祈願をお受け頂けますと共に、清正公の功徳による車両の交通安全祈祷を行います。
 また、この度の落慶にあたり、皆様より多大な丹精を頂戴いたしましたことを心より御礼申し上げます。

  清正公のご縁日
例祭のご案内

 再建されました清正公堂にて、車両の交通安全特別祈祷を行います。
 清正公のご縁日である二十四日午後二時より清正公堂を会場に例祭を奉行いたします。
 いずれも受付は大堂となりますので、ぜひご参詣下さい。

  全ての御魂に報恩感謝
盂蘭盆施餓鬼会法要

 7月7日(日)盂蘭盆施餓鬼会法要が営まれました。施餓鬼は『仏説救抜焔口餓鬼陀羅尼経(』という教典が由来です。釈尊十大弟子の阿難(あなん)尊者の前に、焔口(えんく)と名乗る恐ろしい姿をした餓鬼が現れます。餓鬼は阿難尊者に「三日後に死んだ後、餓鬼道に落ちる」と脅します。阿難尊者が釈尊に救いを求めたところ、釈尊は「その苦から免れたければ、仏・法・僧に供養し、同時に無数の餓鬼たちへ食物を施しなさい。供養した功徳によって餓鬼も救われ、さらにその功徳によってそなたも救われるだろう」と告げます。これを聞いた阿難尊者は法会を営み、餓鬼に施しの供養を捧げたことで助かることが出来ました。施餓鬼法要でご参列の皆様に幡(ばん)水(すい)香(こう)の供養や特別な飾り付けをするのはこのためです。このご供養によって一粒のお米が八万俵に変わり、無数の餓鬼を救い、その功徳が皆様のご先祖さまにも手向けられ、新たに霊位となられた方は先祖として迎え入れられると伝えられています。
 本年は午前11時より木内隆志執事長導師のもと、午後2時より菅野日彰貫首導師のもと法要が営まれ、大勢の檀家さんが幡水香の供養を行いました。

  ご苦労様でした
6月の団体参拝

  • 2日 千葉県 妙提寺 40名
  • 4日 山形県 山形県宗務所 86名
  • 6日 山形県 浄光寺・妙法寺合同参拝団 28名
  • 7日 長崎県 正妙寺・瑞光寺合同参拝団 32名
  • 9日 埼玉県 ボーイスカウト埼玉県連盟仏教章取得講習会 27名
  • 19日 熊本県 日眞寺 10名
  • 21日 神奈川県 神奈川県第二部法華和讃会 21名
  • 25日 日蓮宗布教研修所 6名
  • 26日 山梨県 山梨檀信徒協議会 35名 / 北海道 一妙寺 15名
  • 28日 鳥取県 清照寺 15名