令和五年 癸卯(みずのとう)
新春初詣

 午前零時、除夜の鐘第一打目が令和五年の幕を開けを告げ、境内に集まった大勢の参拝者は喜びの声を上げていました。大堂では菅野日彰貫首導師による新春特別開帳が営まれ、新年の慶びを分かち合いました。
 本年もアルコール消毒やマスクの着用、間隔を空けた整列といった感染症対策が定着したことから、大きな混乱もなく初詣を行うことが出来ました。
 令和五年は世界全体が穏やかな年となりますことを心よりお祈り申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。

  池上本門寺主催
身延山久遠寺輪番奉仕(りんばんほうし)

 令和四年十二月五日(月)から六日(火)にかけ、菅野日彰貫首引率のもと畑信行庶務部執事ほか四十名の参加者と共に、総本山・身延山久遠寺へ参拝しました。
 身延山久遠寺にて内野日総法主猊下導師のもと委嘱式が執り行われ、法主猊下に代わり日蓮聖人に御給仕を捧げるよう委嘱されました。日蓮聖人のご遺骨を奉安する御真骨堂にて畑執事導師のもと法儀を執り行い、お祖師様への給仕奉仕の誠を捧げた後、菅野貫首指導のもと常唱殿にて唱題行を奉行し、御廟所を参拝して日蓮聖人の霊気を全身に感じる一日となりました。一行は菅野貫首の教え子である佐藤順行上人が住職を務める志摩房へ宿泊し、佐藤上人から心温まるおもてなしを頂きました。翌朝は久遠寺の朝勤に参列し、思親閣を参拝。身延山の霊気を一身に浴びる二日間となりました。

  江戸千家御供茶式(おくちゃしき)
茶筅供養会(ちゃせんくようえ)

 令和四年十二月十日(土)、池上本門寺の恒例行事である茶筅供養会に併せ、江戸千家御供茶式法要が大堂において営まれました。
 江戸千家流祖・初代川(かわ)上(かみ)不(ふ)白(はく)は生家が日蓮宗(新宮本廣寺)の檀徒で、京都での修行時代、千家のすぐ向かいにある本法寺の中興・日詮上人との親交がご縁となり、東京の谷中安立寺(住職・越塚裕規上人)を菩提寺とされました。この仏縁により、毎年江戸千家御供茶式を営んでいます。
 午前十一時に菅野日彰貫首導師のもと御供茶式並びに茶筅供養会法要が営まれました。読経の声が響く中、前家元・探源齊(たんげんさい)不白(ふはく)宗匠のお手前で濃茶と薄茶が点てられ、日蓮聖人の元へ捧げられました。式中、集められた茶筅の抜魂(ばっこん)祈祷を行い、お世話になった茶筅へ報恩の誠を捧げました。
 大堂での法要後、大堂裏にて山口顯辰学監導師のもと浄焚式(じょうぼんしき)が営まれ、茶筅がお焚き上げされました。釜から舞い上がる炎の熱気に参拝者は思わず歓声を上げていました。

  冬至の恒例
仁王尊像お身拭(みぬぐ)い式

 令和四年年十二月二十二日(木)午前十一時より、仁王門において木内隆志執事長導師のもと仁王尊像お身拭い式が営まれました。
 当日は悪天候ではあったものの、お身拭いをしようと大勢の参列者が訪れました。読経中に僧侶が柄の長いはたきで左右の仁王尊の煤(すす)を払い、一年間の感謝を捧げました。法要後、布巾を手にした参列者が仁王門の内部へ入り、高さ三・六メートルの仁王尊像をお身拭いして供養しました。

  ご苦労様でした
12月の団体参拝

  • 5日 本門仏立宗第十一支庁修学塾 10名
  • 14日 山形県 日照寺 10名
  • 20日 本門仏立宗第十一支庁修学塾 6名