日蓮大聖人御報恩
第七四一遠忌「御会式(おえしき)」
日蓮大聖人第七四一遠忌報恩御会式が十月十一日(火)から十三日(木)の三日間営まれ、菅野日彰貫首大導師のもと法要が厳修されました。本年は規模を縮小しながらも平成三十年以来四年ぶりに十二日夜の万灯練供養が開催され、およそ三万人が参詣しました。
○十一日(火)
午前十一時から第一座「歴代先師聖人並びに池上法類・池上護山会先師報恩法要」が営まれました。回忌にあたる歴代貫首に加え、昨年のお会式以降に遷化された池上法類の先師上人に回向を捧げました。
午後十二時半から港区一乗寺住職・金子和正上人による特別法話『凡夫の顛倒せるをもって実には在れどもしかも滅すと言う』が大堂下大広間で行われました。
午後二時から「納経十種供養式法要」が営まれ、本門寺写経会会員が浄書した法華経二十八品と如来壽量品第十六を輿に載せて本殿から大堂まで運び、日蓮聖人の元に奉納しました。法要中、声明と雅楽が響く中、写経会会員により法師品第十に説かれる十種類の供養「華・香・瓔珞・抹香・塗香・焼香・幡蓋・衣服・伎楽・合掌」が捧げられ、日蓮聖人のご遺徳を偲びました。
○十二日(水)
午前十時から「宗祖御(ご)更(こう)衣(え)法要」が営まれ、法要中に大堂のお祖師様のお衣が冬衣へお召し替えされました。
法要に先立ち、羽二重の白衣を奉納する武(ぶ)相(そう)御(お)召(めし)講(こう)と、本門寺檀信徒有志により寄進された紫衣と七条袈裟が本殿から大堂まで運ばれました。紫衣と七条袈裟は菅野貫首の発願によるもので、三年に一度新調されています。読経中、代表者の手により御衣が奉納され、伊澤文彦参拝部執事によりお祖師様の御前に奉納されました。
午後十二時半から大磯延台寺住職・中島源吾上人による特別法話『人は死んだらお終いですか』が大堂下大広間で行われました。
午後二時から「宗祖報恩御逮夜(おたいや)法要」が営まれ、法要後は十三日早朝に至るまで各所で報恩の読経が響き、御廟所では献灯供養が行われました。また大堂では夜を徹して唱題行が営まれました。本年は五十を超える万灯講中が練供養に参列し、総門を出発して大堂へ参拝しました。お囃子と纏を披露すると、境内に詰めかけた大勢の参拝者からは拍手が沸き起こりました。
○十三日(木)
日蓮聖人ご入滅のご聖日である十三日を迎え、法要に先立ち午前七時より石川県立像寺住職・福井清周上人による特別説教が行われました。
引き続き菅野貫首大導師のもと臨滅度時法要が営まれ、法要中に六老僧の日昭聖人が宗祖御入滅を池上全山に伝えるため打ち鳴らした「臨滅度時の鐘」を日蓮聖人御入滅の時刻である辰の上刻(現在の午前八時頃)にあわせて菅野貫首が打ち鳴らし、参列者は頭を垂れて日蓮聖人ご入滅の往時を偲びました。法要後は小雨の降るなか出仕者全員で御廟所へ参拝し、お会式のすべての法要を円成しました。
立正中学高校
お会式参拝
大本山清澄寺
第十五代別当辞令伝達式
もうひとつの御会式
微妙庵御会式
霊宝殿
ご霊宝お風入れ式
ご苦労様でした
10月の団体参拝
- 4日 大阪府 慈眼寺 28名
- お会式団体参拝 東京都三尊教会15名/千葉県妙福寺・蓮盛寺合同参拝団5名/ 神奈川県八宏精舎8名/埼玉県本法寺8名/東京都妙光寺8名/千葉県成顕寺・安立寺・法栄寺合同参拝団30名
- 16日 千葉県 蓮成寺 23名
- 21日 山形県 大経寺 3名
- 22日 立正安国会 28名