菅野日彰貫首 第五十五代日蓮宗管長就任
身延山祖廟奉告式

 日蓮宗第五十四代管長を務められた菅野日彰管長が、引き続き第五十五代管長に就任されました。五月九日(月)に日蓮宗宗務院にて就任式が営まれ、田中恵紳宗務総長より管長印璽が授与されました。
 五月二十六日(木)、総本山身延山久遠寺の日蓮聖人御廟で奉告式が営まれ、日蓮宗第五十四代管長に就任された菅野日彰管長導師のもと久遠寺・宗務内局関係者が参列しました。
 菅野管長は日蓮聖人の霊気あふれる祖廟で報恩の読経・唱題を捧げ、奉告文を拝読し、新たな決意を示すと共に祖恩に報いることを日蓮聖人のみ魂に誓われました。
 祖廟参拝後に久遠寺歴代墓所と宗祖御草庵跡を参拝し、久遠寺へ移動しました。久遠寺で本堂と祖師堂、御真骨堂を参拝し、久遠寺水鳴楼にて内野日総法主猊下とのご面談が行われました。内野法主猊下から「身延山開闢七五〇年に向け、熱意あふれる菅野新管長猊下をお迎え出来ることは大変喜ばしいことです」とお言葉を頂戴しました。

  百万遍唱題修行
第八期結願法要

 五月一日(日)午前十一時より大堂において、疫病得度退散を祈る第七期百万遍唱題祈願の結願法要が、菅野日彰貫首導師のもと本門寺山務員総出仕にて営まれました。
 令和四年一月十五日から令和四年四月三十日までの『第八期』では一五三九万三七五七遍のお題目が奉納され、これまでの総計一億七〇九六万二六五七遍となりました。
 菅野貫首は「医療の進歩により、治療薬が開発されているとのことですが、基本的な感染症対策をしなくてよいということではありません。今一度、対策を行いましょう」と呼びかけられました。
 また、五月二日から八月九日までの百日間で第九期新型コロナウイルス疫病得度退散百万遍唱題祈願を奉行いたします。皆様におかれましては引き続き共にお祈りくださいますようお願い申し上げます。なお、お題目の奉告用紙は本門寺公式ホームページからダウンロードして頂けます。お唱え頂いたお題目の数を記入し、参拝部まで郵送かFAX(参拝部直通)にてお送り下さい。詳細は参拝部までお問い合わせください。
【電 話】 03-3752-2331
【FAX】 03-6410-5001

  宗祖四大法難
伊豆法難会

 五月十二日(木)午前十一時より大堂において日蓮聖人伊豆法難会が菅野日彰貫首導師のもと営まれ、信行会会員が参列しました。
 法要中、菅野貫首は讃嘆文を拝読し、日蓮聖人が鎌倉にて不当に捕縛され、伊豆に連行されたご苦労を偲ばれました。俎(まないた)岩に取り残された日蓮聖人の命を救い、献身的な供養された船守弥三郎夫妻へ宛てた書状から、日蓮聖人ご自身の父母が伊東の地に生まれ変わり現れたと記された一節を読み上げられ、父母を思う日蓮聖人の孝養の心を感じる法要となりました。

  信州に伝わるお題目の心
長遠院日樹聖人墓所参拝

 五月十四日(土)から十五日(日)にかけ、菅野日彰貫首と鈴木弘信前執事長が池上本門寺復歴(ふくれき)第十六世長遠院日樹聖人の墓所と、墓所を守る長野県飯田市長源寺(住職:早川日章上人)へ参拝しました。本年は天台宗へと改宗された長野県伊那郡の領法寺に参拝し、日樹聖人が信州へ伝えられた法華経・お題目の足跡を辿りました。
 長遠院日樹聖人は江戸幕府による不受不施(ふじゅふせ)弾圧によって本門寺第十六世を除歴のうえ信州伊那へ流罪となります。その後、昭和六年池上第七十四世酒井日慎貫首の代に復歴し、第七十七世石川日教貫首の代より毎年本門寺の貫首が墓参しています。
 菅野貫首は長源寺にてご宝前にて法味言上の後、日樹聖人の為に卒塔婆を浄書、日樹聖人墓所にて墓守をする「池上古跡保存会」の会員と共に報恩法要を営みました。また、菅野貫首は四条金吾頼基公史跡に参拝し法味を捧げ、法華経・お題目の教えを守って下さった頼基公へ感謝の誠を捧げました。この史跡は鈴木前執事長の御尊父が建立に尽力されたご縁から、今回ご同行をいただく運びとなりました。
 翌日は天台宗領法寺へ参拝しました。領法寺は日樹聖人没後に日蓮宗から天台宗へと改宗させられた三ヶ寺のひとつで、お寺にはお題目の書かれた位牌が遺されています。菅野貫首は位牌を前に読経唱題を捧げました。
 池上と信州を繋ぐお題目信仰の強さをあらためて感じる旅路となりました。

  ご苦労様でした
5月の団体参拝

  • 26日 北海道 光明寺 8名
  • 25日 日本橋東ロータリークラブ 25名