第五期・疫病得度退散
百万遍唱題祈願結願(けちがんがん)法要

 令和三年三月二十八日より七月五日までの百日間奉行して参りました『第五期・百万遍唱題祈願』では八一四万五九一三遍のお題目が奉納され、総計一億四一九五万九一〇三遍となりました。ご協力を賜りました皆様に心より篤く御礼申し上げます。
 七月五日(月)、午前十一時から大堂において第五期の結願法要が厳修され、菅野日彰貫首導師のもと、副導師に鈴木弘信執事長・山口顯辰学監、本門寺山務員、学僧の総出仕にて執り行われました。菅野貫首は法要冒頭より力強い発声にて式衆を鼓舞、それに応える形で終始力強い読経が大堂に響き渡りました。また、山口顯辰学監修法導師のもと本門寺修法師による加持祈祷が捧げられ、百日間の唱題祈願成就の報恩感謝と疫病得度退散を祈願しました。
 菅野貫首はご宝前にて結願文を拝読し、ワクチンの接種が進みながらも感染が治まらない現実を受け止め、今一度、お祖師様の門下としてのあり方を示しました。同時に、七月六日から十月十三日までの百日間で第六期・百万遍唱題祈願を発願され、世界の安穏を祈りました。
 今法要で、個人で助行のお題目百万遍を達成された十四名のうち、ご参列された古田恒興さん、村上登三江さん、山田富美子さん、山中悦子さんの四名に記念品が贈呈され、感謝状と共に菅野貫首から手渡されました。なお、百万遍を達成された方は下記の皆様です。篤く御礼を申し上げます。

新居祥一・佐藤規予・佐藤恭代・佐藤れい子・高岩政子・德山良子・濱部則子・古田恒興・細川公江・三浦静枝・村上登三江・山田富美子・山中悦子・山中秀子(敬称略・順不同)

  七月六日から十月十三日までの百日間
第六期・百万遍唱題祈願

 引き続き疫病得度退散を祈り、一日一万遍、百日百万遍の『第六期 新型コロナウイルス疫病得度退散祈願』を奉行致します。どうぞ共にお祈りくださいますようお願い申し上げます。
 なお、助行のお題目奉告用紙はこちらからダウンロードしていただけます。お唱えいただいたお題目の数をご記入いただき、本門寺参拝部までFAXか郵送にてお送り下さい。日蓮聖人の元へお供えをさせていただきます。

  • 期間:七月六日から十月十三日まで
  • 送付方法:郵送またはFAX
  • 期間:七月六日から十月十三日まで
  • 送付先住所:〒146-8576 東京都大田区池上1-1-1 池上本門寺参拝部
  • FAX:03-6410-5001

  全ての御魂に報恩感謝
盂蘭盆施餓鬼会(うらぼんせがきえ)法要

 例年、七月七日に営まれておりました盂蘭盆施餓鬼会法要は、新型コロナウイルスの影響によりお檀家の皆様にご参列頂くのが難しいと判断し、六日(火)と七日(水)の二日間にわたり、午前十時と午後二時の合計四回の施餓鬼法要を営み、各家の先祖代々の霊位にご回向を捧げました。お檀家の皆様には随時本殿にて幡(ばん)水(すい)香(こう)の供養を行って頂き、お塔婆をお持ち頂きました。
 本来、施餓鬼とは餓鬼道で苦しむ衆生に特別なお経文や食事を施して供養する法要の事で、その由来は釈尊十大弟子の一人である阿難(あなん)尊(そん)者(じゃ)が瞑想していると、痩せ衰えて枯れ細り、口から火を噴き、髪は乱れ、喉は針の先のように細い醜い姿をした一人の恐ろしい餓鬼があらわれました。焔(えん)口(く)と名乗る餓鬼は阿難尊者に「三日後に死んで、我々と同じ恐ろしい餓鬼道に落ちる」と言い放ちます。驚いた阿難尊者は釈尊に救いを求めたところ、釈尊は「その苦から免れたければ、三宝(仏・法・僧)に供養しなさい。また無数の餓鬼たちに食物をほどこして供養した功徳により餓鬼も救われ、その功徳によってそなたも救われるだろう」と教わり、寿命を延ばすことのできたと伝えられています。施餓鬼法要で特別な作法や飾り付けにお供えをするのはこのためです。このご供養によって一粒のお米が八万俵に変わり、無数の餓鬼を救い、その功徳が皆様のご先祖さまにも手向けられると伝えられています。
 七月六日(火)午前十時より本殿にて大導師に菅野日彰貫首、副導師に山口顯辰学監・山村栄慎総務部執事、式衆八僧にて法要が営まれました。お越し頂けないお檀家のために、法要の様子は動画配信サイトのユーチューブにて生中継されました。法話の中で菅野貫首は「餓鬼に施すというと、何となく自分には縁がないように感じられるかもしれません。しかし餓鬼道とは私たちの心の中にあります。新型コロナで明確になりましたが、自分だけの欲を貫くことこそ餓鬼の心なのです。お参りしていただいた際に幡を立て、水を注ぎ、香を焚いていただきました。これは亡き方々の供養をすると共に、私たちの心の中にある餓鬼を供養し、餓鬼の世界から離れていただくためなのです。ぜひ日々を安穏にお過ごし下さい。」と話されました。また、午後二時からは導師に鈴木弘信執事長、副導師に宇澤淨進法務部執事・畑信行庶務部執事、式衆六僧にて法要が営まれました。法要後に池上廟へ参拝しました。
 七日(水)も前日同様、午前十時より本殿にて大導師に菅野日彰貫首、副導師に山口顯辰学監・山村栄慎総務部執事、式衆八僧にて法要が営まれました。午後二時から導師に鈴木弘信執事長、副導師に宇澤淨進法務部執事・畑信行庶務部執事、式衆六僧にて法要が営まれました。法要後に池上廟へ参拝し、二日間にわたる施餓鬼法要を無事に円成しました。
 なお、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、入り口にて検温と消毒を行い、受付にお並びいただく際には一定の間隔を空け、本院から本殿までの道筋を片側一方通行とさせていただきました。お檀家の皆様のご協力もあり、滞りなく行えましたことに深く感謝申し上げます。あらためて一日も早い終息をご祈念申し上げます。

  ご苦労様でした
06月の団体参拝

  • 10日 長崎県 護国寺 6名
  • 14日 大阪府 如在寺 20名
  • 23日 町田市 蓮清寺 6名