新春の厄払い
節分会追儺式(ついなしき)

 二月二日(火)、温かな日差しのもと、節(せつ)分(ぶん)会(え)追(つい)儺(な)式(しき)が執り行われました。
 本年は二月三日でなく、一日早い二日に営まれました。これは地球が太陽を一周する公転の周期と一年の長さにずれが生じているためで、二日になるのは明治三十年(一八九七)年以来、百二四年ぶりです。
 本年は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、大堂にて菅野日彰貫首大導師のもと営まれる節分会追儺式法要のみとし、大堂前特設舞台での豆まきと祝宴は中止し、感染拡大防止に努めました。
 法要中、山口顯辰学監修法導師をはじめとする当山修法師による加持祈祷により、今年一年の無病息災と開運招福が祈念されました。続いて参加の当山檀家総代・福男・福女の皆様おひとりずつのお名前を菅野貫首が染筆された福升が授与され、大堂内で当山檀家総代・福男・福女の皆さん、付き添いの皆さん、本門寺信行会の会員と共に豆まきが行われました。
 菅野貫首は法話の中で「私たちの心の中で育ってしまった鬼を豆まきで成仏させ、心の平和を得ましょう」と呼びかけられ、参列者全員で「福は内、鬼は外」のかけ声に加え、新型コロナウイルスの疫病得度退散を願い「福は内、コロナ外」のかけ声で豆まきが行われました。福が多くなりますことを心よりご祈念申し上げます。

  池上本門寺信行会
新年初開帳

 一月十二日(火)の午後十一時より、大堂において菅野日彰貫首導師のもと信行会の新年初開帳法要が営まれ、信行会十六名が集い、報恩の読経と唱題を捧げました。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、参列者は全員マスクとフェイスシールドを着用し、手指の消毒を徹底するなどの対応を行いました。ある参加者は「新型コロナでがんばっていらっしゃる医療従事者の皆さんの健康をお祖師様にお祈りさせて頂きました。一日も早く終息するといいですね。」と語っていました。

  新年はじめての月命日
御奉謝会(おぶしゃえ)

 毎月十三日は日蓮聖人の月命日です。なかでも新年はじめての月命日に大堂にて営まれる法要が御奉謝会です。
 菅野日彰貫首導師のもと池上山内寺院が集い、報恩読経が捧げられました。法要の様子は動画投稿サイトのユーチューブにてライブ配信されました。
 なお、本門寺の法要はライブ配信されております。ぜひチャンネル登録をお願い致します。
池上本門寺Youtubeチャンネルはこちら

  守りたい文化財がある
文化財防火デー多宝塔消防演習

 昭和二十四年一月二十六日、奈良県法隆寺金堂で発生した火災により、国宝の十二面壁画の大半が焼損しました。国はこれを機に、昭和三十年から毎年一月二十六日を「文化財防火デー」と定め、全国の神社仏閣等で消防訓練を実施し、貴重な文化財の火災予防を推進しています。
 一月二十六日(火)、多宝塔前において、大森消防署監修のもと池上本門寺自衛消防隊による演習が行われました。午前十時に多宝塔から出火したという想定の下、本門寺自衛消防隊が消防署へ通報、多宝塔前に備え付けられた放水銃よる迅速な初期消火を行いました。

  宗祖日蓮聖人御降誕(ごこうたん)八百年
慶讃(けいさん)大法要のご案内

 日蓮聖人の御降誕八百年を慶讃し、令和三年二月十六日(火)午前十一時より、大本山小湊山誕生寺(千葉県鴨川市)において菅野日彰管長大導師のもと、宗祖日蓮聖人降誕八百年慶讃大法要が営まれました。
 日蓮聖人は貞応元年(一二二二)、二月十六日に千葉県安房小湊で漁師の家にお生まれになられました。令和三年に御降誕八百年を迎えました。  ご生誕の際、にわかに庭先から泉が湧き出し産湯に使ったとされる「誕生水」、浜辺に青蓮華が咲いた「蓮華ケ渕」、海面に大小の鯛の群れが集まった「妙の浦」という「三奇端(さんきずい)」が今に伝えられています。
 この記念すべき法要の様子は来月号にてお伝え致します。

  法華経に学ぶ
執筆者交代のお知らせ

 四月号より本誌連載「法華経に学ぶ」の執筆者が交代となります。これまでご執筆頂いておりました庵谷行亨先生に、この場をお借りして感謝申し上げます。
 新たにご執筆頂くのは、大阪市恵光寺住職の福島正堯上人です。福島上人は布教師として大阪市宗務所主催『仏教の教え』基礎講座の講師、NHKカルチャー西宮で講師を務められるなど精力的に活動されています。どうぞご期待下さい。

  ご苦労様でした
01月の団体参拝

  • なし