日蓮大聖人御報恩
第七百三十九遠忌「御会式(おえしき)」
日蓮大聖人第七百三十九遠忌報恩御会式が十月十一日(日)から十三日(火)の三日間営まれ、菅野日彰貫首大導師のもと法要が厳修されました。本年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため十二日のお逮夜を彩る万(まん)灯(どう)練(ねり)供養が中止となるなど、しめやかな中にも熱い思いのこもったお会式となりました。
○十一日(日)
午前十一時から第一座「歴代先師聖人並びに池上法類・池上護山会先師報恩法要」が営まれ、池上本門寺で修行した「地友会」の有志が出仕し、本門寺を支えて下さったお上人方へご回向を捧げました。
午後二時から「納経十種供養式法要」が営まれ、本門寺写経会会員の面々が浄書した法華経二十八品と如来壽量品第十六が日蓮聖人の元へ納められました。法要中、雅楽・声明が響く中、写経会の会員により法師品第十に説かれる十種類の供養「華・香・瓔珞((ようらく)・抹香(まっこう)・塗香(ずこう)・焼香(しょうこう)・幡蓋(ばんがい)・衣服(えぶく)・伎楽(ぎがく)・合掌」をもって、日蓮聖人へ報恩の誠を捧げました。
○十二日(月)
午前十時から「宗祖御(ご)更(こう)衣(え)法要」が池上山内寺院並びに法類寺院出仕のもと営まれました。法要中、大堂のお祖師様のお衣を夏衣から冬衣へとお召し替えが行われました。毎年、武(ぶ)相(そう)御(お)召(めし)講(こう)が羽二重の白衣を奉納しており、池上中道院から本門寺大堂まで行脚していましたが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため本院から大堂までの行脚となりました。また三年前に菅野貫首の発願により本門寺檀家総代並びに菅野家一門の皆様より日蓮聖人の紫衣と七条袈裟が寄進されましたが、本年は本門寺檀信徒有志五十名により新調されました。三年間、お祖師様が身につけられていた紫衣と七条袈裟は二十五枚のお経本入れに仕立て、三年前にご寄進いただいた皆様へ授与されました。
午後二時から「宗祖報恩御逮夜(おたいや)法要」が営まれ、日蓮聖人ご入滅の十三日辰の上刻を迎えるまでの日蓮聖人へのご報恩に満ちた時間がはじまりました。例年は夕方五時頃から多くの万灯講中が大堂を目指して万灯練供養を奉納するのですが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため練供養は中止となりました。しかしながら約四十講中がお祖師様へ感謝を捧げるべく、十一日から十三日まで分散して参拝しました。大堂では夜通し報恩の唱題行が営まれ、少数の参拝者と共に本門寺役課・職員・学僧が太鼓を叩いて唱題行を行いました。また、御(ご)廟(びょう)所(しょ)では日蓮聖人への報恩感謝の献灯供養を捧げ、本門寺学僧OB「池友会」の各聖が報恩の読経を続けました。
○十三日(火)
夜が明け、日蓮聖人ご入滅のご聖日である十三日を迎え、菅野貫首導師のもと参与法類寺院出仕のもと臨滅度時(りんめつどじ)法要が営まれました。
法要に先立ち、午前七時より山口顕辰学監による特別説教が行われ、日蓮聖人の御一代と宗祖御臨終の場面が厳かに語られました。法要中、日蓮聖人御入滅の時刻である辰の上刻(現在の午前八時頃)に、六老僧の日昭聖人が宗祖御入滅を伝えるために打ち鳴らしたと伝えられる「臨滅度時の鐘」を菅野貫首が打ち鳴らし、静寂な境内に鐘の音が響き渡ると、参列者は頭を垂れて日蓮聖人ご入滅の往時を偲びました。法要後には出仕者全員で御廟所へ参拝し、お会式のすべての法要を円成しました。
もうひとつの御会式
微妙庵御会式
感染拡大予防にあたり
ご寄進いただきました
新型コロナウイルスの感染拡大防止にあたり、篤信の皆様より池上本門寺へ感染予防用品をご寄進いただきました。この場をお借りして厚く御礼申し上げます。
○東京都 大森造園様 一、マスク 五百枚
ご苦労様でした
10月の団体参拝
- 3日 立正佼成会 17名
- 8日 日蓮宗宗務院 60名
- 20日 宮城県 蓮華寺 10名
- 24日 立正安国会 26名
- 31日 立正中学・高等学校「師親会」 53名
- ○お会式団体参拝
- 12日 島根県 妙智寺 1名 / 東京都 三尊教会 15名 / 神奈川県 延寿寺 1名 / 東京都 木戸美佳子様 1名 / 神奈川県 八宏精舎 7名 / 埼玉県 本法寺 12名