日蓮聖人最期の旅路
宗祖池上御入山会(ごにゅうざんえ)
日朗聖人御報恩
七面山へ登詣
身延山の西方に位置する七面山は、一二九七(永仁五)年九月十九日、師考第一と称された池上本門寺第二祖日朗聖人と波木井実長公によって開かれました。お二人は七面山登山を果たし、七面大明神をお祀りしたことから、日朗聖人を七面山敬慎院開祖として毎年九月十九日を開創の日として大祭を行っています。
本年は新型コロナウイルスの影響により山口顯辰学監を団長に山務員のみで登詣しました。一行は太鼓を叩きながらお題目を唱え、七面山の表参道から登りました。天候が崩れることもなく、無事に登詣を果たしました。七面山敬慎院にて御開帳と大祭法要に参列し、日朗聖人へ報恩の誠を捧げました。
翌朝、午前四時より開(かい)闢(びゃく)法要に参列し、御来光を待ちました。晴天時には眼前に富士山がそびえる雄大な景色を臨むことが出来ますが、本年は厚い雲に覆われ、その姿を見ることは出来ませんでした。帰路は日朗聖人が登られた北参道を通り、日朗聖人お手植えの栃の木へ参拝。あらためて日朗聖人の御威徳を讃えました。下山後、一行は身延山祖廟にて報恩の読経を捧げ、久遠寺へ参拝しました。
今回は新型コロナウイルスの影響により山務員のみの登詣となりましたが、次回は檀信徒の皆様と登詣出来ることを心よりお祈り申し上げます。
ご先祖様へのごあいさつ
秋のお彼岸法要
例年行われております秋季彼岸会法要は、新型コロナウイルスの影響によりお檀家の皆様に長時間ご参列頂くのが難しいと判断し、彼岸の入りにあたる九月十九日(土)と中日にあたる二十二日(火)の二日間、午前十時と午後二時の合計四回の法要を営み、各家の先祖代々の霊位にご回向を捧げました。お檀家の皆様には随時本殿にてお焼香を行って頂き、お塔婆をお持ち頂きました。
秋の彼岸入りの九月十九日(土)午前十時より、本殿において菅野日彰貫首大導師のもと池上奉賛会秋季彼岸会法要が営まれました。法要中、菅野貫首が各家のお位牌を祀る常経殿を参拝し、各霊位にご回向を捧げました。午後二時からは鈴木弘信執事長が導師を務め、奉賛会会員のご先祖さまの追善供養を行いました。また九月二十二日(火)の午前十時より檀信徒各家先祖代々追善法要が菅野貫首大導師もと営まれました。副導師による卒塔婆の灑(しゃ)水(すい)供養が行われ、浄水にて塔婆が清められました。
なお、法要の様子がインターネットを通じて中継され、これからの時代に則した方法を検討・実践しております。今後もより良い環境作りに励んでまいります。
健やかな育成を願って
七五三祈願のご案内
池上本門寺では大堂にてお子様の健やかな成長を願う七五三特別祈願を受け付けております。ご祈願を受けて頂いたお子様には健全育成を願うお守りと千歳飴、学業増進を願うえんぴつをお渡ししています。新型コロナウイルス感染防止策を徹底しておりますので、どうぞ安心してお参りください。ご祈願の詳細は、本門寺参拝部までお問い合わせ下さい。(電話 03-3752-2331)
また、朗峰会舘では着付・ヘアメイク・松濤園での記念写真・ご会食等をセットにした便利な七五三オリジナルプランを行っております。ご家族の皆様でご利用頂きやすいよう、お母様の訪問着・着付け・ヘアセットをパックにしたプランもございます。本年は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から衣装展示会は完全予約制となっております。詳細については朗峰会舘までお問い合わせ下さい。(電話 03-3752-3101)
詳細は池上本門寺ホームページまたは「池上本門寺七五三」で検索して下さい。
訃報
令和二年八月四日、本誌連載「法華街道一里塚」の著者で北九州市眞浄寺の中村潤一上人が御遷化され、九月二十九日に本葬が営まれました。法号は法秀院日学上人。七十八歳でした。
中村上人は池上誌平成八年四月号より令和二年六月号まで計一四六回にわたり「法華街道一里塚」をご執筆いただきました。わかりやすい言葉と体験から来る独自の視点は多くの読者に愛されました。謹んで上人の増圓妙道をお祈り申し上げます。
ご苦労様でした
9月の団体参拝
- 25日 第一回成人沙弥講習会 12名
- 26日 第二回成人沙弥講習会 12名