第二期・疫病得度退散
百万遍唱題祈願結願(けちがん)法要

 新型コロナウイルス疫病得度退散を願い、六月一日(月)から百日間かけて第二期唱題修行を奉行して参りました。九月八日(火)に百日目を迎え、本門寺大堂において結願法要を厳修し、皆様から頂戴した助行のお題目をお祖師様へご奉告しました。
 午前十一時から菅野日彰貫首導師のもと、副導師に鈴木弘信執事長・山口顯辰学監、本門寺山務員総出仕にて報恩の誠を捧げました。前回同様、全世界から累計五百六十九名、四千七百三万九千百三十六遍のお題目が届けられました。助行のお題目をお寄せ頂きました皆様のお名前は、読経中に副導師によって読み上げられ、お祖師様のもとへお届け致しました。
 読経に引き続き、山口顯辰学監修法導師のもと本門寺修法師により加持祈祷が捧げられ、百日間の唱題祈願が円満成就出来たことへの感謝を捧げました。その後、菅野貫首がご宝前へ進み、結願文を捧げました。
 菅野貫首は結願文で「新型コロナウイルスは世界中へ伝染し、日本も脅威にさらされました。日蓮大聖人の立正安国論の中で、『汝、須(すべから)く一身の安堵を思わば、先ず四表の静謐を祷るべきものか』のお言葉通り、自らの安穏を願うならば、世界全体の幸せを祈りましょう。今、収まりつつあるようにも感じますが、世界全体が収まらないことには真の終息には至りません。日蓮大聖人の弟子として、立正安国の実現を目指し、己の行動を律していきましょう」と呼びかけられ、現在も新型コロナウイルスに罹り苦しんでいる人々の早期回復、無念にも命を落とされた方へのご回向を捧げました。さらに、第三期・疫病得度退散唱題祈願を発願されました。
 今一度、世界全体の平和を願い、唱題祈願を続けて参ります。どうぞ皆様の助行をお願い申し上げます。

  大本山清澄寺
別当(べっとう)交代式

 八月二十六日(水)、本門寺本殿に於いて大本山清澄寺別当就退任・払子(ほっす)奉還授与式が営まれました。菅野日彰管長導師のもと、副導師に金子日厚第十四代別当、鈴木弘信執事長、本門寺山務員・学僧が式衆を務めました。
 式中、中川法政宗務総長が見守る中、御宝前にて二宮日敬第十三代別当より払子が菅野管長へ奉還され、続いて金子日厚第十四代別当へと授与されました。金子別当は奉告文で歴代別当の回向と報恩に感謝し、殊に二宮前別当への感謝を表しました。
 法要後、菅野管長は「前別当の二宮日敬上人におかれては、九カ年の御奉職誠にご苦労様でした。そして新たに別当となられた金子上人とは旧知の仲であります。こうして払子を手渡せたこと、心から嬉しく思います。金子上人の持つ徳で、これからの清澄寺をお任せします。」と励ましの言葉を贈られました。

  宗祖四大法難
松葉ヶ谷法難会

 八月二十七日(木)、宗祖四大法難のひとつ、松葉ヶ谷法難会が大堂に於いて菅野日彰貫首大導師のもと営まれました。
 松葉ヶ谷法難とは、日蓮聖人法華経弘通のご生涯の中で遭われた、四度の大きな難のひとつに数えられるものです。日蓮聖人は鎌倉幕府の五代執権・北条時頼へ立正安国論を奏上し、相次ぐ疫病の流行、災害、飢饉などは、幕府の宗教観が誤っているためとし、法華経を中心とした国作りを提案されました。この事がきっかけとなり、八月二十七日の夜中、鎌倉松葉ヶ谷のご草庵を焼き討ちに遭います。この時、不思議にも白い猿が日蓮聖人を導き、避難することができました。この避難先が、現在の逗子市お猿畠法性寺です。
 法要には本門寺信行会の会員が参列し、お題目の太鼓を叩いて日蓮聖人の御遺徳を讃えました。法要後、菅野貫首より法話があり、「日蓮聖人が法華経を弘めようとするお心の根底には、真に平等で、皆が救われる仏法が必要であり、それこそが法華経・お題目なのです」と語られました。

  第三回
ペットのための合同供養会

 八月二十三日(日)午後二時より、本門寺本殿において、ペットのための合同供養会を鈴木弘信執事長導師のもと営まれました。参列者はペットの御遺骨や思い出の品を、特別にしつらえた祭壇へ飾り、共に読経・唱題にて供養を捧げました。法要後、鈴木執事長による法話が行われ「私たちが仏心をおこしてお題目を唱えて供養を捧げれば、亡きペットもまたお題目に呼ばれて仏心を起こします。本日、皆さんと共にご回向ができペットも喜んでいることでしょう」と呼びかけました。
 本殿での法要後、宇澤淨進法務部執事導師のもとペットのための墓地「池上の杜」で墓前経を行い、参列者は線香を捧げると共に一心にペットの冥福を祈りました。

  ご苦労様でした
8月の団体参拝

  • 23日 大阪府 新福寺 三名