暑さに負けない
ほうろく加持
毎年、土用の丑の日に営まれる「ほうろく加持」が七月二十一日(火)長栄堂にて行われました。本年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、消毒や換気の徹底を行った上での開催となりました。
ほうろく加持とは頭痛封じのご祈祷で、日蓮宗独自の作法によって行われます。頭痛封じの御守りを頭に載せ、その上からお盆の迎え火などで使用される素焼きのお皿である「ほうろく皿」をかぶせ、そこに「もぐさ」のお灸を据えます。火が付いたもぐさは徐々に燃え、じわじわと熱が皿に伝わり、頭頂部を熱してゆきます。ここに加持祈祷を行って頭痛封じ・無病息災を祈ります。なお、ご家族やご友人の代理として祈祷を受けることができます。 お参りされた方にお話を聞くと「今年は新型コロナウイルスの影響で、自分の家族の分だけでなく、友人家族の分も頼まれてきました。もぐさの煙が充満する堂内で、滝のように汗を流しながら懸命にご祈祷してくださるお上人方に感謝です。しっかりと感染症対策をして下さっていたので安心でした。」と汗を拭いながら笑顔で話していました。