壱百日壱百万遍唱題祈願
結願法要
新型コロナウイルス疫病得度退散を願い、二月二十一日(金)から百日間かけて唱題修行を行って参りましたが、五月三十日(土)に百日目を迎え、結願の法要を厳修致しました。
午前十一時から菅野日彰貫首導師のもと、副導師に鈴木弘信執事長・山口顯辰学監、本門寺山務員総出仕にて大堂の日蓮聖人へ報恩の誠を捧げました。
日本国内はもとより、全世界から累計千六百五十四名、三千五百九万八千三十七遍のお題目が届けられました。これはひとえに皆様のご協力あっての賜です。心より御礼申し上げます。
昨今では宗教離れ、寺離れが叫ばれ、お寺も多くの悩みを抱えております。そのような中にあって、これだけの人々の純粋なる祈りが日蓮聖人のもとへお届けいただけたことに大いなる感動を覚えるとともに、お題目弘通への自信と繋がりました。あらためて心より深く御礼申し上げます。
さて、日本では緊急事態宣言が解除されましたが、依然として病魔の影は人類の生活を脅かしております。第二波がいつ来るとも分からない状況にあるなかで、今一度私たちの心の中にある純粋な祈りを呼び覚まし、疫病得度退散とともに心の悪魔を退散すべく『第二期 新型コロナウイルス疫病得度退散 百万遍唱題修行』を厳修致します。
六月一日より九月八日までの百日間をかけて、再び皆様とともに新型コロナウイルス疫病退散を願う百万遍唱題修行を奉行致したく存じます。この祈願により世界全体の病魔退散を祈ると共に、世界中にお題目を信じる仲間がいること、平和を願う願いがあることをより強く実感して頂けましたら幸いです。どうぞ、共にお祈りくださいますようお願い申し上げます。
なお、五月三十日(土)の法要はこちらよりにてご覧頂けます。池上本門寺と検索してください。また、 お題目を届けて下さった皆様のお名前とお題目の回数は読経中に読み上げさせていただき、ご報告いただいた用紙は日蓮聖人の御前にお供えさせていただきましたことをご報告申し上げます。
当山第八十二世
恵光院日慈聖人一周忌法要
去る令和元年五月二十八日、世寿百一歳にて御遷化された、当山第八十二世恵光院日慈聖人・酒井日慈聖人の一周忌法要が五月二十八日(木)本門寺本殿にて営まれました。
前日の二十七日(水)午後三時からお逮夜法要が営まれ、菅野日彰貫首導師のもと遺弟・池上山内寺院・本門寺内局・山務員が参列しました。
二十八日の午前十一時から一周忌法要が営まれ、菅野貫首導師のもと大坊本行寺中野日演貫首にご臨席賜り、遺弟・遺族・池上山内寺院など限られた人数でご回向を捧げました。本来であれば両日共に有縁の皆様にご参列を頂くところですが、新型コロナウイルス感染拡大防止のためごくごく一部の方のみの参列となりました。
法要後、鈴木弘信執事長導師のもと本門寺歴代廟に参拝し、青空のもと日慈聖人の在りし日のお姿を思い、ご回向を捧げました。
恵光院日慈聖人は第五十一代日蓮宗管長、池上本門寺第八十二世、真間山弘法寺第八十世、池上實相寺第二十九世を歴任し、本門寺歴代の中でも最長命でした。当山第八十世金子日威貫首・第八十一世田中日淳貫首と戦後の本門寺復興に尽力され、現在の布教伝道の根幹を作られました。
一周忌にあたり、遠近より供花・卒塔婆を頂戴いたしましたことをこの場を借りて御礼申し上げます。
宗祖日蓮聖人
伊豆法難会
五月十二日(火)宗祖日蓮聖人伊豆法難会が大堂において菅野日彰貫首導師のもと営まれました。
例年ですと信行会会員が参列し、共にお題目を捧げるのですが、新型コロナウイルスの影響で山務員のみの出仕となりました。
法要中、菅野貫首は讃嘆文で日蓮聖人が俎(まないた)岩に取り残された際、命を救い献身的に供養してくれた船守弥三郎夫妻へ宛てた書状から、日蓮聖人ご自身の父母が伊東の地に生まれ変わり現れたと記された一節を読み上げると、聖人のご苦労に思いを馳せ涙を浮かべました。また法要後、菅野貫首による法話が行われ、日蓮聖人の立正安国論に基づき、いま私たちがどのような行動を取るべきかを説きました。法話の様子は本門寺のホームページからご覧頂けます。
当日は風も無く穏やかな気候となり、お経を拝聴しようと土間には子連れの参列者が多く見られ、緊急事態宣言延長に伴う心身の疲れを癒やすように手を合わせていました。なお土間にはお焼香が用意されましたが、消毒用のスプレーを設置し、感染症対策を行いました。
感染拡大予防にあたり
ご寄進いただきありがとうございます
新型コロナウイルスの感染拡大防止にあたり、篤信の皆様より池上本門寺へ感染予防用品をご寄進いただきました。この場をお借りして厚く御礼申し上げます。
- 埼玉県 妙光寺総代 柴 清様 マスク 六百枚
- 東京都 当山信徒 高橋志津子様 マスク 手作りマスク 沢山
- 山梨県 (有)丸井紙店様 マスク 二百五十枚