令和二年 庚子(かのえね)歳
新春初詣

 新元号令和となってはじめてのお正月を一番に祝おうと大晦日の境内は大勢の参詣者で埋め尽くされました。深夜零時、除夜の鐘を合図に新年が幕を開け、菅野日彰貫首導師による新春特別開帳が大堂で営まれ、本門寺全体が新年の慶びに包まれました。元日は早朝より大勢の参詣者が境内の至る所で長蛇の列を作りました。
 本年は十八万人の皆様にご参詣頂きましたことを厚く御礼申し上げますとともに、幸福の多い一年となることを心よりご祈念申し上げます。

  江戸千家御供茶式
茶筅供養会(ちゃせんくようえ)

 池上本門寺の恒例行事である茶筅供養会が令和元年十二月十四日(土)に行われ、本年より江戸千家御供茶式が大堂において営まれました。
 江戸千家流祖の初代川上不白は生家が日蓮宗(新宮本廣寺)で、京都での修行時代、千家のすぐ向かいにある本法寺の中興ともいわれる日詮上人と親交があったことがご縁となり、谷中安立寺を菩提寺とされました。この仏縁により本門寺において江戸千家御供茶式が実現しました。御供茶式法要には安立寺住職・越塚裕規上人のご臨席を賜りました。
 午前十一時に菅野日彰貫首導師のもと御供茶式並びに茶筅供養会法要が営まれ、家元の十代川上不白宗匠によるお手前でお祖師様へ濃茶と薄茶が捧げられました。続いて大堂裏で鈴木弘信執事長導師、山口顯辰学監修法導師のもと茶筅をお焚き上げする浄焚式が営まれ、参加者は合掌しお世話になった茶筅に感謝を捧げていました。

  仁王尊像
お身拭(みぬぐ)い式

 令和元年年十二月二十二日(日)午前十一時より、仁王門において鈴木弘信執事長導師のもと仁王尊像お身拭い式が営まれました。
 読経が始まると出仕の僧侶が長い柄のはたきで左右の仁王尊の煤(すす)を払い、一年の感謝を捧げました。
 法要後に参列者ひとりひとりが布巾を手に仁王様のお側へ進み、高さ三・六メートルの御尊像をお身拭いしました。参加者からは「お身拭いさせていただくと来年も自信を持って身体を動かせます」と笑顔で語っていました。

  朗子の森バザー&
貫首様のジャガイモの会

 令和元年十二月八日(日)、毎年恒例となる朗子の森バザーと共に菅野日彰貫首が育てたジャガイモを使ったカレー大会が開催され、約四五〇食が振る舞われ大勢の来場者で賑わいました。
 朗子の森バザーは朗子クラブと池上スポーツクラブが協力し開催しており、出品物は朗子クラブ・池上スポーツクラブ員の各家庭、池上本門寺にご縁のある寺院からの献品によるもので、今年も多くの来場者で賑わいました。模擬店コーナーでは菅野貫首が育てたジャガイモを使ったカレーが振る舞われました。菅野貫首が会場にて「ジャガイモの持つ生命力を吸収し、元気に過ごして下さい」と挨拶されました。

  ご苦労様でした
12月の団体参拝

  • 4日 神奈川県 川崎大師 20名
  • 7日 栃木県 妙福寺 16名
  • 11日 宗立谷中学寮卒寮生第33期生 15名
  • 18日 島根県 妙法寺 14名
  • 22日 静岡県 蓮華寺 19名