お檀家とお山の絆を深めるために
第五回終活相談会を開催
七月二十八日(日)の午後二時より、長栄の間にて第五回終活相談会が開催されました。五回目となる今回は終活とは何であるのかを考え、葬儀を行うに当たり必要なこと、また残された家族のことを考えたときに何をするべきかを前向きに捉えて頂くべく、終活アドバイザーの田村昌江さんを講師に迎え講話を頂きました。
- 一、菅野日彰貫首ご挨拶
- 開会にあたり参加者一同でお題目三唱の後、菅野日彰貫首よりご挨拶があり、「本当に時代は変わりました。お葬式に対する考え方が大きく変化しましたが、ご先祖様が私たちを守って下さっていることを忘れてはなりません。本門寺ではこれまで以上に皆さんのお話に耳を傾けられるように整えてゆく所存です。どうか皆様おひとりおひとりの状況に合わせた対応を心がけて参りますので、よろしくお願い致します」と呼びかけられました。
- 二、終活とは何を行うことなのか
- 講師の田村昌江さんより、終活とは何であるのかが説明されました。
終活とは最期まで自分らしい生活を送るための準備のことを指します。終活はエンジョイシルバーライフ、つまり後悔のない老後生活を送ることが最大の目的です。終活を行うことで、おおまかに三つのメリットがあります。
- 自分の意思が家族に伝わる。
- 遺産相続で揉めない。
- 老後生活が前向きになる。
- 三、終活で考えること
- 終活で考えることは次の通りです。
- 不用品の整理
- 財産管理
- 税金・保険・年金・相続
- 介護
- お葬式
- お墓・供養
- 四、お経をあげる意義
- お葬式の違いをご説明する前に、お寺さんに来て頂いてお経をあげてもらう意義があることをご紹介します。
- 枕経
- 亡くなった後、ご自宅に御安置して最初に読むお経です。故人が道に迷わないよう、そしてご家族が救われることが目的です。
- お通夜のお経
- お釈迦様のお話を僧侶の読経を通じて説いて頂きます。仏様になってからの生き方や道しるべを伝えてもらいます。
- 葬儀・告別式のお経
- 今日から仏様になるとあらためて伝えられるます。
- 五、家族葬と一般葬の違い
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- 家族葬
- 遺族・親族・近親者のみで行う葬儀のことです。
- 良い点
- 参加人数が把握しやすく、弔問客に気を遣わず落ち着いてお別れができます。
- 大変な点
- 故人の死を後から知った弔問客への対応が一ヶ月くらい続くことがあります。またお香典がないため一般葬よりも費用負担が高くなります。
- 一般葬
- 故人が生前に親交のあった人との縁を大切にした葬儀のことです。
- 良い点
- 故人と縁のあった大勢の方とお別れができ、身内では知らなかった様子を聞くことができます。
- 大変な点
- 予想を越える人数の弔問客への対応に追われてしまうことがあります。
- 六、より身近な本門寺に
- 講演後、本門寺法務部員と個別に相談の時間が設けられ、気になる点についてお話しさせていただきました。本門寺では皆様からのご相談を受け付けております。詳細は本門寺法務部までお問い合わせ下さい。
- 電話 03-3752-2331
日蓮宗僧風林
第四十九回池上本門寺沙弥校
み魂をお迎え
盆供養追悼会・み魂まつり 納涼盆踊り大会
八月四日(日)午後三時より大森・蒲田仏教会共催、大田区遺族会協賛による盆供養追悼法要が本殿において営まれました。菅野日彰貫首導師のもと、両仏教会代表が副導師をつとめ、会場に集った約二百名の参列者と共に第二次世界大戦戦没者や災害で犠牲となった各御霊の冥福を祈りました。また、午後六時から鈴木弘信執事長導師のもと、大堂においてみ霊祭り法要が営まれました。同じく午後六時より本門寺通り商店街から盆踊りパレードが行われ、本門寺総門までを踊り歩きました。
四日・五日の両夕刻には、櫓(やぐら)が組まれた大堂前特設会場において、恒例の納涼盆踊り大会が賑やかに開催され、老若男女・国籍を問わず、大勢の方が盆踊りを楽しんでいました。
前執事長・金子元彦上人
大本山清澄寺別当に就任
ご苦労様でした
7月の団体参拝
- 2日 イタリア蓮光寺 6名
- 12日 長崎県 法華経寺・徳性寺 38名
- 22日 青森県 満行寺 20名
- 31日 北海道 妙光寺 10名