平成三十一年 己亥(つちのとい)歳
新春初詣

 大晦日の夜、平成最後の元旦を祝おうと境内に詰めかけた大勢の参詣者が見守るなか、除夜の鐘を合図に新年が幕を開けました。菅野日彰貫首導師による新春特別開帳が大堂で営まれ、本門寺全体が慶びに包まれました。元日は早朝より大勢の参詣者が今年一年の福徳を授かろうと、境内の至る所でに長蛇の列を作っていました。
 例年にも増して大勢の皆様にご参詣頂きましたことを厚く御礼申し上げますとともに、幸福の多い一年となることを心よりご祈念申し上げます。

  池上法類(ほうるい)
新年会

 一月六日(日)、池上法類新年会が催されました。
 「法類」とは寺院間での兄弟関係のようなもので、池上本門寺を本寺とする末寺の集まりの総称を「池上法類」と呼んでおり、本門寺にゆかりの深い八十ヶ寺以上の住職と、かつて本門寺で修行した学僧のOB会「池友会」の会員が全国より集結しました。
 午前十一時から大堂と本殿にて菅野日彰貫首導師のもと法要が厳修され、続いて朗峰会舘へ席を移したのち新年祝賀会が催され、菅野貫首より新たに住職となった三名に池上の紋があしらわれた輪袈裟が授与されました。

  朝参り
精勤賞授与

 十二月三十一日(月)の朝勤後大堂にて朝参りに参列者で一年間のうち二百日以上参加された十二名に精勤賞が授与されました。菅野日彰貫首より記念品として直筆の「聞法歓喜」と書かれた色紙が手渡されました。
 毎朝お参りに来られる方は「お祖師様にお守り頂けている証です」と笑顔で語っていました。

  新しき
紫幕・五色幕奉納

 この度、株式会社ミクロ技術研究所の代表取締役社長・吉川実様より会社創立五十周年を記念し、本殿前の大雄門・御廟所の鶴林門・本院総受付に紫幕を、本殿に紫幕と五色幕をご奉納頂きました。
 五色とは、青(翠)・黄・赤・白・黒(群青)でお釈迦さまのみ教えを広く流布することを表した大切な色で、幕のほかに旗としても掲げられます。
 十二月三十一日(月)、本殿において感謝状授与式が行われ、菅野日彰貫首より感謝状と直筆の色紙が吉川様に手渡されました。吉川様には厚く御礼申し上げます。

  感謝を込めて
茶筅供養会(ちゃせんくようえ)

 池上本門寺年末の恒例行事である茶筅供養会が十二月二十三日(日)に行われました。
 午前十一時半より大堂にて菅野日彰貫首導師のもと茶筅供養会法要が営まれ、続いて大堂裏で金子元彦執事長導師、山口顯辰学監修法導師のもと茶筅をお焚き上げする浄焚式が営まれ、参加者は合掌し、お世話になった茶筅に感謝を捧げていました。
 また添釜として、客殿・長栄の間において裏千家・大田区同門の会による立礼席と、松濤の間において表千家・鈴木宗鶴先生による薄茶席がそれぞれ設けられました。
 参加者は冷たい雨の中、温かな一服とともに心安らぐ一時を堪能していました。

  ご苦労様でした
12月の団体参拝

  • 8日 栃木県 妙福寺 22名
  • 12日 韓国 護国先峰寺 11名
  • 14日 鳥取県 妙興寺 11名
  • 15日 石川県 妙相寺 16名