日蓮大聖人御報恩
第七百三十六遠忌「御会式(おえしき)」

  日蓮大聖人第七百三十六遠忌報恩御会式が十月十一日(水)から十三日(金)の三日間営まれ、菅野日彰貫首大導師のもと大勢の出仕者と共に各法要が厳修されました。
 十一日の午前十一時から歴代先師聖人並びに池上法類・池上護山会先師報恩法要が厳修され、続いて午後十二時半から大堂下大広間において、港区・一乗寺住職の金子和正師より「仏法の根本は信を以て源となす」と題して法話が行われ、午後二時からは納経十種供養式法要が営まれ、本門寺写経会の会員が一年間かけて浄写した法華経二十八品をひとつの経巻に仕立てた一部経と自我偈を納経し、法師品に説かれる十種類の供物を御宝前に捧げました。
 翌十二日の午前十時からは宗祖御更衣(ごこうえ)法要が営まれ、本門寺檀家総代一同より、七条の袈裟と紫衣が奉納されました。また、武相御召講(ぶそうおめしこう)により日蓮聖人の白衣等が奉納され、宗祖御尊像のお衣が冬物にお召し替えされました。続いて午後十二時半からは大堂下大広間において、大磯町・延台寺住職の中島源吾師より「あなたは幸せになります」と題して法話が行われ、午後二時から宗祖報恩御逮夜(おたいや)法要が営まれました。十二日の夕方五時頃から万灯(まんどう)練(ねり)行列が始まり、多くの講中が池上の夜を華やかに彩り、大堂では夜通し報恩の唱題行が営まれました。本年は大変大勢の団体参拝のご参加をいただき、大堂は常に参拝者であふれ、力強いお題目が響き渡りました。なかには外国からの参拝者も唱題行に参列し、共に太鼓を打ち鳴らしました。
 明けて十三日、午前七時より山口顕辰学監による特別説教が行われ、日蓮聖人の御一代そして宗祖御臨終の場面が厳かに語られた後、臨滅度時法要が営まれました。法要中、日蓮聖人御入滅の時刻である辰の上刻(現在の午前八時頃)に、六老僧の日昭聖人が宗祖御入滅を伝えるために打ち鳴らしたと伝えられる「臨滅度時の鐘」を菅野貫首が打ち鳴らすと、堂内に参集した全員が合掌礼拝し、宗祖御入滅の往時を偲びました。また菅野貫首は涙を流しながら日蓮聖人への報恩のご回向を捧げ、あらためて日蓮聖人の御遺徳を讃えると共に、法華経弘通の誓いを立てられました。

  もうひとつの御会式
微妙庵御会式

 十一月一日(水)、品川の海から出現した毘沙門天を祀る微(み)妙(みょう)庵(あん)で御会式が営まれました。
 午後五時より菅野日彰貫首導師のもと法要が営まれ、微妙庵の信徒・池上徳持若睦会と共に報恩の読経を捧げました。午後七時には地元池上をはじめ、多くの万灯講中が微妙庵を参詣し、お囃子にあわせ纏を振り、周辺は熱気にあふれていました。
 微妙庵の信徒は、本門寺の御会式とあわせてこの微妙庵の御会式もより多くの人に知ってもらいたいと話していました。

  池上駅が生まれ変わります
池上駅開発計画安全祈願法要

   東急池上線は大正十一年に池上本門寺参拝者を運ぶため、蒲田から池上を結ぶ短い路線として開通しました。このたび池上駅の再開発計画が実行に移され、十一月六日(月)の午前十時に池上駅にて工事の安全を祈願する法要が山口顯辰学監導師のもと営まれました。
 法要には東京急行電鉄をはじめ工事関係者が集まり、修法師による加持祈祷を受けました。
 本門寺への参拝の玄関口とも呼べる池上駅がより発展することを祈ります。

  ご苦労様でした
10月の団体参拝

  • 3日 北海道 妙蓮寺 17名
  • 5日 青森県 和讃講習会 34名
  • 7日 神奈川県 延寿寺 23名
  • 16日 日蓮本宗第五教区檀信徒研修道場 32名
  • 21日 身延山在院生 18名
  • 23日 山形県 妙法寺 20名
  • 24日 新潟県 妙孝寺 37名 / 法華経一部読誦講習会 30名
  • 25日 長崎県 妙寿寺・法宣寺 15名
  • お会式団参(11日~13日・順不同) 広島県広島第二檀協13名/千葉県長勝寺10名/神奈川県安立寺3名/島根県馬木寺院参拝団38名/福井県本興寺・常眼寺参拝団32名/千葉県妙提寺16名/鳥取県長榮寺7名/大阪府大阪市宗務所79名/島根県竜泉寺11名/福井県聞法寺19名/東京都三尊教会15名/千葉県滝見寺6名/新潟県村田妙法寺32名/神奈川県弁天教会8名/埼玉県本法寺12名/神奈川県八宏精舎9名/静岡県遠照寺10名/山梨県立正寺33名/新潟県本覚寺18名/東京都妙光寺17名/三重県一乗寺20名/千葉県栄真寺22名/東京都蓮華寺・西鶴寺参拝団8名/福岡県本泰寺8名/千葉県成顕寺・安立寺・法栄寺参拝団30名/神奈川県妙経結社15名/神奈川県妙恵寺11名/千葉県千葉県南部和讃会27名/大阪府妙浄寺17名