立教開宗第七六五慶讃
法華経千部読誦会(どくじゅえ)大法要

 四月二十七日(木)より二十九日(土)までの三日間、本門寺大堂において立教開宗第七六五年慶讃法華経千部読誦会大法要が営まれた。
 法華経千部読誦会とは四月二十八日(立教開宗の日)を中心に全国各地から僧侶・檀信徒が集い、法華経を一巻から八巻まで全て読誦する慶讃大法要で「千(せん)部(ぶ)会(え)」と呼ばれている。
 千部会一日目となる二十七日は、菅野日彰貫首導師のもと、午前十時より檀信徒各家先祖代々之諸霊追善法要が、午後二時からは奉賛会各家先祖代々之諸霊追善法要が営まれた。法要の合間の十二時半からは「諸法実相」と題し、港区一乗寺住職・金子和正師による法話が行われた。
 二十八日は菅野日彰貫首導師のもと、午前十時から宗祖御更衣(ごこうえ)法要が営まれ、菅野理恵様とそのご親族により日蓮聖人の夏用の袈裟と御衣が、また武相御召講(ぶそうおめしこう)より日蓮聖人の襦袢と白衣が奉納された。大勢の僧侶達の読経が響き渡る大堂で、日蓮聖人のお召し替えがなされた。また、前日と同様、十二時半から「どこへおわします二十一世紀のおしゃかさま」と題し、大磯町延台寺住職・中島源吾師による法話が行われ、午後二時からは立教開宗慶讃法要が営まれた。
 二十九日には、午前十一時から子供たちの健全育成祈願法要、午後二時からは世界平和祈願天童音楽大法要が営まれ、十六名のお稚児(ちご)さんが境内を行列した後に法要に出仕。ご宝前にお花をお供えした。お稚児さん代表として、赤塚侑正さんと嶋田光悠(みゆ)さんが祭文(さいもん)を大きな声で読み上げ、立教開宗の喜びを表した。

  信州に伝わる法華の心
長遠院日樹聖人墓所参拝

 菅野日彰貫首が四月十九日から二十日にかけ池上本門寺復歴(ふくれき)第十六世長遠院日樹聖人の墓所に参拝し、墓所を守る長野県飯田市長源寺(早川英章住職)に参拝した。
 長遠院日樹聖人は飯高(いいだか)檀林(だんりん)七世の化主(けしゅ)を務めた高僧で、本門寺の庫裡客殿の復興、鎌倉比企谷(ひきがやつ)妙本寺の客殿を再興するなど両山へ大きく貢献した。しかし江戸幕府と対立、本門寺第十六世を除歴のうえ信州伊奈へ流罪となる。
 池上第七十四世酒井日慎貫首の代に復歴、第七十八世石川日教貫首の代より毎年四月十九日に墓参している。
 菅野貫首は日樹聖人の墓所を守る「池上古跡保存会」の会員と共に報恩法要を営んだ後、懇親会に参加し親睦を深めた。
 また、菅野貫首は四条金吾頼基公の供養墓も参拝。この信州の地に脈々と受け継がれる日蓮聖人への篤い信仰を感ずる二日間となった。

  心と身体の健康増進
花まつり家族健康マラソン大会

 四月九日(日)、毎年恒例の多摩川陸上連盟主催の花まつり家族健康マラソン大会が行われ、今年で四十回目を迎えた。
 当日はあいにくの天候となったが、お釈迦さまの誕生を祝うかのように満開の桜が咲き誇り、いのちをありがとうキャンペーンのピンクのチューリップが境内を鮮やかに彩った。参加した約七百名のランナー達は風雨にもめげずイキイキとマラソンを楽しみ、仲間と共に完走した。なお、完走者には本門寺からお守りが授与された。
 心と身体の健康増進ができるすばらしいマラソン大会となった。

  みんなあつまれ!
南部宗務所主催バザー&フリーマーケット

 五月三日(火)、日蓮宗東京南部宗務所主催、池上本門寺・池上地区商店会連合会協力によるバザー&フリーマーケットが本門寺の朗峰会舘前で開催された。
 多くのお店が出店し、掘り出し物を求めて大勢の人で賑わった。毎年子供たちに大人気のミニSL、池上太鼓の演奏が会場に華を添えた。
 なお、バザーでの収益とフリーマーケットの出店料は自死対策活動への支援や災害義援金・国際協力基金などに寄付される。

  ご苦労様でした
4月の団体参拝

  • 3日 足立区 法立寺 22名
  • 4日 北海道 学寶寺 20名
  • 7日 目黒区 立源寺 6名
  • 11日 長崎県 遠照院 29名
  • 21日 北海道 實行寺・和霊教会合同参拝団 15名
  • 22日 山梨県 實成寺 18名
  • 27日 北海道 妙国寺 21名 / 佐賀県 実相院 10名
  • 29日 身延山久遠寺新入生霊跡参拝団 65名