裏千家今日庵主催
御供茶式(おくちゃしき)
十一月十八日(金)、裏千家今日庵恒例の「御供茶式」が菅野日彰貫首導師のもと大堂にて営まれた。
参列者の見守る中、裏千家淡交会・伊住公一朗理事による濃茶・薄茶二碗が謹点され、伝供(でんく)役の僧侶により日蓮聖人の御宝前にお供えされた。
続いて御供茶式の後は、裏千家淡光会東京第五東支部と大田区同門の会の方々による添釜の茶席が設けられ、松濤の間では、本門寺の学僧がお手前を披露する「あゆみ会」の薄茶席が開かれた。
この「あゆみ会」の席では、毎年本門寺護持の霊宝を用意しており、今回は平安時代の法華経巻第四断簡が掛けられた。また、伊住公一朗理事にもお越し頂き、手が震えるほどの緊張の中、稽古の成果を遺憾なく披露し、伊住理事よりお褒めの言葉を頂戴した。
本門寺写経会
団体参拝旅行
毎月最終日曜日に開催されている法話と写経の会では、毎年一回、日蓮宗ゆかりの地を参拝旅行している。
野坂法行布教部執事引率のもと十三名が参加し、十一月十九日(土)~二十日(日)の一泊二日で身延山久遠寺へ参拝した。
総本山身延山久遠寺は日蓮聖人が晩年の九ヶ年間を過ごされた霊地で、祖山として篤い信仰を集めている。
一日目は久遠寺祖師堂で御開帳を受け、日蓮聖人の御遺骨を納めた御真骨堂、身延山頂上の思親閣を参拝し、松井坊に宿泊した。二日目は久遠寺の朝勤に参列し、その後日蓮聖人の御廟所へとお参りし報恩の読経を捧げた。
初日はあいにくの天気であったが、身延山の紅葉は美しく、祖山の霊気と共に参加者の心を浄める素晴らしい団参となった。
第四十六回
宗門先師法要
十一月二十五日(金)、本門寺本殿において日蓮宗宗門先師法要が厳修され、内野日総日蓮宗管長大導師のもと、副導師に吉田見悠宗会議長並びに鈴木浄元審査会長、本門寺僧侶の出仕により営まれた。また、式には菅野日彰貫首、小林順光宗務総長並びに宗務院役員、宗務所長代表として石井隆康京浜教区長が参列した。
宗門先師法要は毎年営まれており、十月一日から九月三十日までの一年間、宗務院に遷(せん)化(げ)(僧侶の逝去の意)の届け出があった上人にご回向を捧げる式で、全国から遺族が参集する。
式中、小林順光宗務総長より追悼文が読み上げられ、お題目弘通に務め、寺門の興隆、檀信徒教化に心血を注がれた先師の法功を讃えた。
ご回向中、先師一人ひとりの遷化月日と法号が読み上げられると、遺族は深々と頭を下げて合掌し、供養の誠を捧げていた。
第三十回
日蓮宗法華和讃講習会
十一月七日(月)~八日(火)の二日間にわたり、日蓮宗法華和讃講習会が本門寺を会場に行われた。第三十回目を迎える今回は、北は北海道、南は九州に至る全国各地から四十五名が集った。
この講習会は青森県日蓮宗和讃振興会主催によるもので、池上本門寺第八十世金子日威貫首が昭和三十九年の大堂落慶法要に和讃を取り入れたいとの思いから青森県の日蓮宗寺院へ打診し、実現して以来三十年続くもので、当時青年僧であった田端義宏師が現在会長を務めている。
初日は五つの班に分かれ練習し、基本の所作、楽譜の読み方などを習った。講師からは「和讃はお題目の心です。お題目の心で捧げて下さい」と指導を受けた。
二日目の午後、菅野日彰貫首導師のもと大堂で法要を営み、一糸乱れぬ動きで和讃を奉唱し、日蓮聖人に二日間の成果を報告すると共に和讃のより一層の発展と充実を祈った。
ある参加者は「二回目の参加だったが、新しい発見と、より深い学びを得られて本当に良かった」と笑顔で話していた。
ご苦労様でした
11月の団体参拝
- 1日 新潟県 村田妙法寺 35名
- 5日 静岡県 霊光寺 35名
- 7日 日蓮宗法華和讃講習会 45名
- 11日 千葉県 所願寺 5名 / 神奈川県 第三部宗務所 210名
- 13日 千葉県 妙提寺 15名
- 16日 長崎県 長照寺 38名
- 19日 宗務院成人沙弥講習会 16名
- 22日 新潟県 妙孝寺 40名
- 26日 埼玉県 常住寺 17名
- 27日 千葉県 仏所護念会市川浦安地区 24名