施しの心を
盂蘭盆施餓鬼会(うらぼんせがきえ)法要
七月七日(木)、本門寺本殿にて盂蘭盆施餓鬼会法要が菅野日彰貫首導師のもと営まれた。
盂蘭盆施餓鬼会とは、餓鬼道で苦しむ衆生に食事を施して供養する法要の事で、元来は特定の先祖への供養でだけではなく、一切の諸精霊魂に対して営まれてきた。
その起源は、お釈迦様の十大弟子で神通第一と称される目連尊者が、餓鬼道に落ちた亡き母をお救いしようと、お釈迦様の「多くの僧が九十日間の雨季の修行を終える七月十五日、各僧方にお経を読誦していただき、またその方々に馳走を供養してあげなさい。」という言葉通りにし、亡き母が餓鬼の苦しみから救われたことに由来する。
法要に先立ち目黒立源寺住職・石井隆康上人による法話が行われ、施餓鬼の意味と先祖供養の大切さが説かれた。
なお、本門寺の施餓鬼会法要では、塔婆供養の他に今年新盆に当たる家族の皆さんに「施餓鬼旗」を立ててもらい、御魂に供養している。
日蓮宗僧風林(そうふうりん)
第四十六回池上本門寺沙弥校
七月二十六日(火)~八月一日(月)の一週間、池上本門寺に於いて日蓮宗僧風林沙弥校(校主・菅野日彰貫首)が行われ、小学四年生から中学二年生までの七名の日蓮宗の僧侶を目指す若き沙弥達が寝食を共にし、修行に励んだ。
給仕第一の精神、そして行学の二道を学ぶ沙弥校の生活は、朝は五時半から行われる池上本門寺の朝のお勤めに参列することから始まり、御宝前と身の回り、そして心を浄める掃除、菅野貫首を初めとした本門寺僧侶による訓話、読経、声明等、法要儀礼の実践、夜は一生懸命に大きな声を出し、正座の痛みに耐えながら唱題行を行った。他にも境内参拝や、山内安立院の生駒惠幸院主上人から戦時中、本門寺の空襲を直に体験した貴重な話しをうかがい、御廟所の日蓮聖人の御前にて照りつける日差しの中、唱題行を行った。
最終日、沙弥校生だけで菅野貫首導師のもと法要を行い、精一杯大きな声を出し、御題目をお唱えして修行の成果を披露した。
沙弥校生達にはこの一週間で得たかけがえのない経験を大切にして、立派な僧侶となって欲しい。
ご霊宝お風入れ
心を清める
洗心道場
毎年夏に開催される一泊二日の修行体験「洗心道場」が七月三十日(土)~三十一日(日)で行われ、九回目を迎えた今回は男性十一名、女性四名の計十五名が参加した。
洗心道場では一日目に、法話と写経、自身で書いた写経を納める納経読誦行(唱題行)を行い、二日目は本門寺の朝勤に参列した後、朝のおかゆ、清掃行、境内案内、そして長栄堂にてご祈祷頂戴と盛りだくさんの内容であった。
参加者は「今までの心の垢を洗い流すつもりで参加しました」、「一度に多くの修行が体験できてお得だった」等と笑顔で感想を述べていた。
最後に大堂にてこれからの生活の中での実践を誓う「始行式」を行い、修了証を受け取り、すっきりとした表情で日々の生活へと戻っていった。
ご先祖の、み魂を迎える
盆供養追悼会・み魂(たま)まつり 納涼盆踊り大会
八月四日(木)午後三時より大森・蒲田仏教会共催、大田区遺族会協賛による盆供養追悼法要が本殿において営まれた。菅野日彰貫首導師のもと、両仏教会代表が副導師をつとめた。会場には約二百名の参列者と共に、第二次世界大戦戦没者や災害で犠牲となった各御霊の冥福を祈った。法要に引き続き、午後四時から菅野貫首による法話が行われ、法句経や日蓮聖人のお手紙などを引用し、両親を思う気持ち、家族の大切さを自身の体験と共に述べられ、今を生きる私たちに信仰の大切さ、信仰を持つことの喜びを話された。
また、午後六時からは金子元彦執事長導師のもと、大堂においてみ霊祭り法要が営まれ、同じく午後六時より本門寺通り商店街から盆踊りパレードが行われ、本門寺総門までを踊り歩き、本格的な夏の訪れを感じさせた。
四日・五日の両夕刻には、櫓(やぐら)が組まれた大堂前特設会場において、恒例の納涼盆踊り大会が賑やかに開催され、多くの人々が盆踊りを楽しんでいた。
ご苦労様でした
7月の団体参拝
- 1日 立正佼正会 19名
- 15日 山形県 日照寺 20名
- 31日 立正佼正会IBC英語錬成会 35名