第八十三世 菅野日彰貫首
仮晋山式

池上本門寺第八十二世酒井日慈貫首御退隠の意を表明されたことを受け、新たに清水海長寺第七十世菅野日彰貫首が後燈として推挙された。
 八月五日(水)に清水海長寺において請(しょう)待(だい)式(しき)が執り行われ、参与代表・片瀬龍口寺本間日恩貫首、法類議長・嶋田堯嗣上人、本門寺檀家総代筆頭・池上幸保氏、執事長野坂法雄上人が、菅野日彰貫首に池上本門寺第八十三世就任の正式なお願いをした。また、九月一日(火)には新内局辞令伝達式が本門寺本殿執り行われ、南足柄市雨坪弘行寺金子元彦上人が新執事長に就任。内局各執事は引き続きその任にあたることになった。
 九月二日(水)午前十一時、大堂において仮晋山式が厳粛に執り行われた。
 法要には酒井日慈前貫首臨席のもと、参与の片瀬龍口寺本間日恩貫首、大坊本行寺中野日演貫首、真間山弘法寺鈴木日晋貫首、清水海長寺中條曉秀貫首、法類議長・嶋田堯嗣上人、法類副議長・関勝宣上人、本門寺前執事長・野坂法雄上人、本門寺檀家総代筆頭・池上幸保氏、本門寺檀家総代・太刀川恒夫、鈴木實、上野豊各氏、奉賛会副会長・吉田謙氏、海長寺執事・泉順正上人、海長寺総代ほか池上山内寺院並び関係者等、約八十名が参列した。
 法要後、本殿へ参拝し、法味言上の後、参列者と共に記念撮影を行った。引き続き、朗峰会舘に於いて祝餐が催され、酒井日慈前貫首の功績を讃えると共に、菅野日彰貫首の晋山を祝った。
 なお、晋山法燈継承式は十二月二日(水)に執り行われる予定になっている。

  朗子クラブ夏の活動

 朗子クラブと池上スポーツクラブは、毎年夏にキャンプや合宿を行っている。
 朗子野球部の合宿は、山梨県山中湖にて、八月十三日から三泊四日で行われた。
 合宿中は朝から夜まで広大なグランドで練習を行い、部員達はみな泥だらけになりながら監督コーチの熱血指導に応えていた。甲子園球児を多く輩出している朗子野球部は、朗子クラブ結成五十周年を目前に、一層の情熱を燃やしている。
 朗子合唱団は、八月二十一日から三泊四日で、山梨県河口湖で合宿を行った。小学三年生から高校二年生の団員に加えて、卒団生も参加した。  個々の持つ一番良い音色を引き出せるように、身体を大きく使った発声法を取り入れるなど、新たな試みがなされた。来年の朗子クラブ結成五十周年記念演奏会に向けて、団員達は大いに盛り上がっていた。
 朗子鼓笛隊は、八月二十三日(日)から一泊二日の強化合宿が行われ、隊員は真剣な眼差しでそれぞれの太鼓に向き合っていた。  翌週の八月三十日(日)には第十三回池上祭のパレードに参加し、あいにくの雨模様を物ともせず、力強い演奏を披露した。  ボーイスカウト大田第十七団(池上朗子スカウト)は、日本での開催は四十四年ぶりとなるスカウトにとって最大の行事「第二十三回世界スカウトジャンボリー」が山口県きらら浜で行われ、当団からも野坂団委員長始め十三名が参加した。世界百五十三カ国から二万六千名のスカウトが来日し、国内からの参加者を併せ三万四千名のスカウトが十三日間に及びキャンプ生活を共にすると言う非常にダイナミックなプログラムで、参加したスカウトは慣れない英語を駆使しつつ積極的に国際交流をし、大変貴重な体験をした。
 カブ隊は、群馬県川場村で三泊四日の夏季キャンプを行った。雨が多く、変更されたプログラムもあったが、山に川にと楽しいプログラムを体験し、隊員は一回りも二回りも成長したように感じられた。
 ボーイ隊は山梨県富沢町奥山キャンプ場で「川」をテーマにした九泊十日の夏季長期固定野営を行った。雨の日が多かったが、一年間の訓練の成果を発揮し、快適で楽しいキャンプ生活を送った。  ベンチャー隊は四国をほぼ一周するサイクリング移動キャンプを十泊十一日の日程で行った。期間中好天にも恵まれ、四国の雄大な自然を満喫し、文化や歴史にも触れ、得がたい体験をした。
 池上スポーツクラブは、七月二十七日から三十一日の日程で、長野県信州高遠青少年自然の家でサマーキャンプを開催した。ハイキングやキャンプファイアー、沢遊びなど、天気にも恵まれ楽しい時間を過ごした。  八月九日から十日には群馬県鬼(おに)石(し)野外活動センターにて新体操の合宿を行い、広々とした体育館を中心に、いつもとは違った環境で充実した時を過ごした。  八月九日から十日、君津亀山少年自然の家でプレイ合宿を開催し、年中から小学六年生のクラブ員が参加した。  八月二十七日から二十九日には、群馬県鬼石野外活動センターで体操合宿が行われた。広大な芝生広場でのスポーツゲーム大会をするなど、楽しみ溢れる合宿となった。