学び

 明年三月末日で執事長としての三年任期の満了を迎えます
 この職をいただいてから今日までを振り返ってみますと、菅野貫首様のご教示のありがたさはもちろんのこと、役課職員一同の努力、真面目さ、勤勉さ、誠実さ、優しさ、忠実さ、そしてなによりも日蓮大聖人への報恩の想いを真摯に、ひたむきに捧げる姿に頭が下がる思いです。彼らと出会い、そして共にご給仕する機会を得ましたことは、私にとりまして大きな財産となりました。
 困難な状況にも決して弱音を吐かず、黙々と職務をこなす姿勢は、まさに菩薩行の実践であり、彼らはまぎれもなく僧侶の鏡であります。
 還暦を過ぎた私も、改めて多くを学ばさせてもらいました。本当に幸せなことです。
 彼らの努力に応えるために、私ができることといえば、この先も与えられた任期中の使命を一つ一つ全うするよう精進するのみです。

『聖典の言葉をいくらたくさん語っていても、それを実践しなければ怠け者である。それは例えば、牛飼いが他人の牛を勘定しているようなものだ。そういう者は修行者とはいえない。』(釈尊の言葉)
 このお釈迦さまのお言葉が、今はとても身近なものとして感じられます。

合掌

執事長 木内隆志