清正公堂再建
池上誌をご購読の方、池上本門寺参拝をされている方はご存知だと思いますが、境内で行われていた加藤清正公をお祀りする清正公堂(せいしょうこうどう)再建工事が完了し、去る6月19日無事落慶法要も終了しました。
清正公の武将としての活躍はここでは割愛しますが、篤信の日蓮宗徒でありました清正公は、徳川家康公が征夷大将軍に任じられ江戸幕府が開かれると、幕府への仕候や江戸城修築の手伝いの為江戸へ下向の折には江戸近郊に位置する日蓮大聖人御入滅の霊場である当山へも篤い信仰を寄せ、多大な丹精を施されたと伝承されています。
当山の清正公堂の歴史は文政4(1821)年初めて建立されましたが、昭和20年4月15日の空襲により諸堂と共に消失してしまいます。その後戦後復興に動き出した当山の中で昭和27年10月今の霊宝殿のある場所に再建されましたが、こちらも経年による傷みが大きく、残念ながら平成11年6月に解体されました。そして今回新たに場所を経蔵の脇に移したうえで、三重塔形という荘厳な姿で再興されご参詣の皆様の安寧を見守っていただけることになりました。
完成後7月1日より経蔵で行われていた車両安全祈願を清正公堂で行っております。他にも清正公は生涯1度も戦に負けなかったということにあやかり、必勝祈願の祈願等も受付ております。又毎月24日午後2時より清正公ご縁日の法要並びに御祈祷を行っておりますのでご興味のある方は1度ご参拝下さい。皆様のご参拝お待ちしております。
合掌
田中智覚