御朱印帳と御首題帳
昨今御朱印ブームといわれ比較的若い世代の方々が神社仏閣を訪れているようです。またこの好機にあやかってお城や史跡など寺社とは関係のない多くの場所で御朱印をいただけるようになっているようです。
ではそもそも御朱印とはどんなものなのか?
お経典を写経したものをお寺に納め、その証として受ける証明の印が御朱印と言われ、現在のように御朱印帳を出して安易にいただけるものではなかったようです。
しかしながら現在では多くの方にお寺とのご縁を結んでもらいたいというお寺側の思いもあり、さまざまなデザインやそのお寺の特徴を表したもの、カラフルなものなどが登場し話題になり人気となったものもあります。
本門寺でも期間限定のものや、大堂・長栄堂・日朝堂・微妙庵等の同じ本門寺境内でも場所によって違いを出した御朱印もあります。
また日蓮宗信徒に限って書き記す御首題もあります。中央に「南無妙法蓮華経」の御題目を流れるような筆跡で記す「髭題目」はその寺の住職の特徴を色濃く表れています。この御題目専用に収集する帳面を「御首題帳」と言います。
寺社仏閣を参拝される際は「御朱印帳」と「御首題帳」を分けることをおすすめします。本門寺のような大寺院はいつでも受け付けておりますが、住職一人のような一般的な寺院は留守であったり法事中のこともありますので出来ればお電話等で確認して訪れるた方が良いかと思います。御朱印帳や御首題帳は皆様にとって掛け替えのないお守りであり大切な宝物となることでしょう。
合掌
山村栄慎