執事長就任ご挨拶

 今般、鈴木弘信前執事長の任期満了に伴い、本年四月一日付を以て菅野日彰貫首猊下より新たに大本山池上本門寺執事長の任を拝命致しました 東京 谷中 長明寺 木内隆志でございます。何卒、倍旧のご厚誼ご鞭撻を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
 鈴木弘信上人におかれましては、三ヶ年にわたって執事長をお勤めになられ、そのご苦労は大変なものがあったことと拝察申し上げます。改めて御法労と御功績に対し、甚深の感謝と敬意を捧げたいと思います。
 さて、その後を承けて私に与えられた責務は、菅野貫首猊下のご教導を仰ぎながら特に清正公堂再建事業の完遂、そして今から九年後の令和十三年にお迎えする日蓮大聖人第七百五十大遠忌への道筋を確立することと認識しております。
 今この時に、執事長という大役を仰せつかることは、身に余る光栄と同時に、もとより浅学非才、徳薄垢重の身であることは重々自覚しており、改めてその責任の重さを痛感しているところであります。しかし課せられた以上は、不惜身命の覚悟にて微力ながら精進する所存であります。
 つきましては、山内寺院各聖、池上法類寺院各聖、池上本門寺檀信徒各位、地元の方々、宗門僧俗が異体同心にて大遠忌事業の円成に向けて共に第一歩を踏み出して頂きますよう、そして山門興隆延いては宗門発展のためにお力添えを賜りますよう重ねてお願い申し上げまして、執事長就任の挨拶と致します。

合掌

執事長 木内隆志