伊豆法難会を偲んで

弘長元(1261)年5月12日当時の幕府によって日蓮聖人が逮捕され、伊豆に配流されたこの日を日蓮宗では「四大法難」の1つ「伊豆法難会」の日としています。
この時、日蓮聖人は「そもそも此の流罪の身になりて候につけて二つの大事あり。1つには大いなる悦びあり、2つには大いなる悲しみなり」と『四恩抄』に残されております。
大いなる悦びとは法華経に「この経を弘めると必ず難にあう」と説かれているが、今この難にあって、自分の行動の正しさを知ることができたこと。
大いなる悲しみとは、法華経に「若し人一口の悪言を以て在家出家の法華経を読誦する者を毀砦せん、その罪ははなはだ重し」とあり、自分を流罪にした人々のこの「罪」をつくらせてしまったのが、1つの悲しみであるとおおせになられています。
伊豆においても当初念仏者の迫害は繰り返えされましたが、地頭の伊藤氏の病気を祈って平癒させたことも加わって次第に好転して伊豆に在ること足かけ3年、弘長3年2月27日赦されて鎌倉に帰られました。
本門寺では5月12日11時より大堂において「伊豆法難会法要」が行われます。このご時勢ですので法要は動画配信を行いますので無理をなさらずどうぞご自宅で法要にご参加下さい。

合掌

田中智覚