龍口法難

鎌倉時代、宗祖日蓮大聖人は天変地異、飢饉疫病等の苦しみから人々を救うため、法華経思想に基づく「立正安国論」執筆し幕府に提出致しました。
このことをきっかけに大難四ヶ度小難数知れずと言われるように多くの難に遭われました。その中でも最大の難が龍口法難と言われております。文永8年(1271)9月12日、日蓮聖人を龍ノ口刑場に連行し、翌13日午前2時斬首されるところでしたが、江ノ島から飛来した光り物が役人の刀に当たり一命を免れたのです。これを龍口法難といい、本年750年の節目の年に当たります。
 先日、報恩法要に出座させていただき往時の大聖人をお偲び申し上げられたことは、この上ない法悦に感謝申し上げる次第です。
 昨今、世界全体が新型コロナウイルスの渦中にあることを鑑みますと、宗祖日蓮大聖人門下に連なる者として法華経に説かれる正しい智慧 と他を思いやる慈悲の心を養い実践行動をしていくことが大切かと思います。
言うまでもありませんが、手洗い、うがい、マスク、消毒、三密を避ける等の基本的な感染予防対策行動を徹底しましょう。

龍口寺では「難除けの牡丹餅」が有名
年中無難、様々な災難を逃れる効力があるとされ、9月12日午後6時と、13日午前零時の法要のあと撒かれるそうです。是非手に入れて下さい。

合掌

山村栄慎