いただきもの、

本年度、法務部執事の任を賜りました宇澤淨進と申します。
どうぞ宜しくお願い申し上げます。
掲載が初となりますので、自己紹介を申し上げます。私は千葉県山武郡の出身です。25年前にご縁を戴き、池上本門寺の学僧として修行をさせて戴きました。学僧修行修了後より池上にてお勤めさせて戴いております。在家からの出で有りますので、仏門に入門させて戴く前より様々な方から、「縁・つながり」を戴き、お力を頂戴し、今日があります。
縁は縁でも当時皆さんに『仏縁』だよと良く言われた事を思い返します。当時は右も左も分からず、この地に移り、今までの日常生活とは180度以上も違った世界に飛込み、逃出したい気持ちをグッと堪えながら一日一日を過ごしていました。少しずつ僧道を学ばせて戴くなかで、『仏縁』について自分なりに考えてみました。『仏縁』=仏様とのつながり・仏様のお導きを頂戴し、自分は今此処に存在させて戴いている。在家で有りながらも、日蓮宗の大本山、池上の日蓮大聖人のお膝元にて経験を積ませて戴く事ができる時間の尊さを徐々に感じ、ありがたい縁、仏様の導きを戴けた事、「御恩」に感謝できるように心持が変わっていきました。
感謝の思いは『恩』であります。この文字は「心」の上に「因」を組み合わせて作られています。生かしてくれているあらゆる条件「因」に感謝する事「心」が『恩』、そして恩に報いる事が『報恩』、恩返しです。仏様より戴きました御恩に少しでも報いる事が出来るよう日々精進を重ねて行きたく存じます。
 皆様と『仏縁』をいただく事、『縁』がつながる日をお待ちしております。
宜しくお願い申し上げます。

合掌

宇澤淨進