執事長就任のご挨拶

このたび金子元彦執事長様始め、執事各上人が任期満了をお迎えになられました。そこで、菅野日彰貫首猊下より、後任として有難くも御推薦を賜り、池上本門寺執事長を拝命いたしました、横浜安立寺住職の鈴木弘信でございます。
池上のお山とのご縁は、私の師父が第七十九世伊藤日定貫首猊下のお付きとして奉職させていただいていた頃に遡ります。私自身も立正大学を卒業したての昭和四十五年に学僧として、一年間ではございましたが修行させていただきました。あの頃は菅野貫首猊下も役課でいらっしゃいました。ある日「天台小止観を読むと良いヨ」とお声かけいただき驚いたことを昨日のように覚えております。昭和五十七年に現在住職を務めさせていただいております安立寺の法灯を継承し、本門寺法類委員も務めさせていただきました。平成二十八年には恐れ多くも池上法類会議長の任を仰せつかっており、お山とのご縁が益々深まり今日に至っております。
素より浅学非才その器に非ずと我が身におぼえもございますが、菅野日彰貫首様のご指導を一心にあおぎまして宗門の為、お山の為に精進する覚悟でございます。私共内局も金子前執事長様の提唱された〝合掌とほほえみを〟を旨として全国からお参りに来られます皆々様をお迎え致します。全国御寺院各聖、檀信徒の皆々様、池上本門寺隆昌の為、今後益々のお力添えを賜りますよう何卒宜しくお願い申し上げ、執事長就任の挨拶と致します。

合掌

鈴木弘信