菊花展

 本門寺境内では10月の下旬から11月の下旬にかけて東京菊友会主催による菊花展が開催されます。大堂向かって左側に二棟の小屋を作り、その中で大輪の花を咲かせた菊花が競い合っている姿は大変見応えがあり、近隣の方々や多くの檀信徒皆様方の楽しみとなっております。
春を代表する花と言えば「桜」を思い浮かべる方が多いと思いますが、秋の花と言えば「菊」ではないかと思います。(普段見慣れているからかも)
日本では鎌倉時代より芸術文化などに用いられ、特に皇室の紋としてもよく知られ、日本を象徴する花となっています。ちなみに花言葉は「高貴」です。
観賞用の菊の栽培は寒い時期から始まり、一年を通して日照や温度管理等々非常に難しく手間がかかる上、昨今の異常気象のもとでは更にご苦労をされているようです。そうした状況下で丹精を込めて出来上がった花は正に我が子同然であるといえます。
11月と言えば七五三で賑わう季節でもあります。我が子の成長を見守る親御様にとりましても、七五三を迎えた晴れ着姿のかわいらしいお子様にとりましてもこの丹精を込められた菊花が華麗な花を添えてくれることでしょう。是非ご参詣下さい。

合掌

山村栄慎