お会式

 9月を迎え、夕暮れ時には秋を感じる季節となって参りました。
9月はお彼岸の季節でもございますが、それと同時に10月11日、12日、13日で営まれます「御会式」に向けての準備の季節でもあります。
毎年9月18日には、本門寺のすぐそばにございます大坊本行寺で「宗祖池上御入山会」が営まれます。
今から700余年前の弘安5年(1282年)9月18日、現在の大坊本行寺である池上宗仲公の館に日蓮聖人がご到着されましたことが由来となっております。
この日は本門寺の菅野日彰貫首様を大導師に、厳粛な法要が営まれます。また法要中に池上家の御子孫によります「献膳の儀」が執り行われます。
「献膳の儀」とは、ご病気で弱っていらした日蓮聖人の体調を気遣い、池上宗仲公が「ひきずり豆腐」という料理でおもてなしをされたという故事に基づく儀式です。
この「宗祖池上御入山会」は日蓮聖人の御命日にあたる10月13日、すなわち御会式に至る大切な行事でございます。
ご存知の通り、10月の11日より報恩の法要が執り行われ、12日の夕刻より万灯行列が池上の町を照らします。これらひとつひとつがすべて宗祖日蓮聖人への感謝を表した大切な行事でございます。
どうか皆様におかれましては日蓮聖人の御遺徳を讃えるこの御会式にご参列賜り、今一度、日蓮聖人が目指された法華経の世界を体感して頂きたく存じます。

合掌

金子元彦