〝まごわやさしい〟
世の中は健康志向が広がっているが、まずは毎日の食事から改善していこうということで、「まごわやさしい」が提唱されている。
ご存知の方も多いと思うが、ま(まめ)ご(ごま)わ(わかめ)や(やさい)さ(さかな)し(しいたけ)い(いも)をバランス良く食生活に取り入れると、生活習慣病予防、コレステロールダウン、老化予防、皮膚や粘膜の抵抗力強化、疲労回復、骨を丈夫にするなど良いことずくめの結果が得られるというわけだ。
すばらしい限りだが、さかなを除けばいわゆるお寺の精進料理の食材である。
だから、これらを規則正しく食していた昔のお坊さんは健康で長生きの方が多かったのだ。
しかもこれらの食材は日本には昔からあるおなじみの食材で、極端に贅沢なものなどひとつも無い。
現在長寿を伸ばしている年齢の方々も若い時からこれらの食材を毎日のように食べてきたからこそ世界一の長寿になったのだ。
これに反し生活習慣病の危険性を高めるものが「オカアサンヤスメ(オムレツ カレーライス サンドイッチ ヤキソバ スパゲッティ メダマヤキ)」。何と大好きなものばかりである。これに偏ってしまうのはすべて自分の責任だ。
食欲の秋を前に「まごわやさしい」を美味しく頂くことを考えたいと思う。
合掌
酒井智章