「浄心居三訓」
上山以来、早五ヶ月を迎え、漸く日々の生活に慣れて来たところ、今月より「浄心居だより」として、〝池上誌〟に原稿を寄せることとなりました。拙い文章ゆえ、どうぞご笑覧下さい。
まず「浄心居」だよりの「浄心居」とは、池上本門寺貫首の居住する住まいの呼称です。そのいわれは、今から六十年程前、先の大戦で灰燼に帰した現在の大堂が再建されたものの、貫首の居住する専門の建物はまだなく、それを見た篤信の檀家の方が不慮の事故で亡くされた奥様の追善の為、貫首の住まいとして寄進された建物でした。その奥様の法号「浄心院」を頂き、「浄心居」と呼ぶ様になったのです。
しかし昭和五十六年の「宗祖御入滅第七百年」の事業の中で、大客殿の一部に貫首居住スペースが設けられることとなり、その工事にあわせて、その建物は解体されています。しかしながら寄進された当時に第八十世金子日威貫首様の手により揮毫された「浄心居」の扁額は、今も浄心居玄関に掲げられ、往時の人々の思いを伝えています。
その「浄心居」の和室に、やはり金子貫首の手で揮毫された額が掲げられています。それが「浄心居三訓」です。その三訓の内容は頁の関係で次回と致しましょう。
合掌
日隆