池上本門寺主催
身延山久遠寺輪番奉仕

 令和七年11月18日(火)から19日(水)にかけ、菅野日彰貫首ご名代として山口顯辰布教部執事のもと伊澤文彦参拝部執事ほか三十八名の参加者と共に、総本山・身延山久遠寺へ参拝しました。久遠寺にて持田日勇法主猊下ご名代・青山泰謙法務部長導師のもと委嘱式が執り行われ、法主猊下に代わり日蓮聖人へ御給仕を捧げるよう委嘱されました。また、青山泰謙法務部長と山口執事は五十六年前、この祖山で本山生として修行した同志であり、半世紀を越えたいま法主様ご名代、管長猊下ご名代という立場でお互いが相対していることが感慨深く有り難いというお話をしてくださいました。
 日蓮聖人のご遺骨を奉安する御真骨堂にて山口執事導師のもと法儀を執り行い、お祖師様への給仕奉仕の誠を捧げた後、山口執事指導のもと常唱殿にて唱題行を奉行しました。その後、御廟所を参拝し、参加者全員で日蓮聖人へ読経・唱題を捧げ、報恩の思いを胸に清掃奉仕を行いました。  一行は菅野貫首の教え子である佐藤順行上人が住職を務める志摩房へ宿泊し、佐藤上人から心温まるおもてなしを頂きました。一人ずつ輪番奉仕参加の志と信仰を述べ終始和やかな会となりました。翌朝は久遠寺の朝勤に参列し、続いて思親閣、窪之坊を参拝しました。日蓮聖人の魂が棲まう身延山の霊気を浴びて、参拝団は一段と信仰を深め、池上本門寺の更なる隆昌を胸に、お互いの親睦が深まりました。

  宗祖四大法難
小松原法難会

 文永元年(1264)11月11日、日蓮聖人は病の母を見舞うため訪れた安房小松原の地で地頭東条景信の襲撃を受け、弟子の鏡忍房と信徒の工藤吉隆公が殉教。日蓮聖人自らも腕を折られ、額に刃傷を負われました。後に日蓮聖人は亡くなられた二人の菩提を弔うため、工藤吉隆公の遺子で弟子となった日隆上人へ命じ、小松原山鏡忍寺(千葉県鴨川市)を開かれました。この法難は日蓮聖人にとって法華経の行者としての自覚を強められるきっかけとなりました。
 本門寺では午前11時より、大堂において木内隆志執事長導師のもと法要が営まれ、信行会会員が参列し、往時を偲ぶと共に、殉教された鏡忍房と工藤吉隆公へご回向を捧げました。

  裏千家今日庵主催
御供茶式(おくちゃしき)

 11月17日(木)、大堂にて裏千家今日庵恒例の御供茶式が厳修され、木内隆志執事長導師のもと、裏千家お家元・坐忘斎千宗室宗匠により濃茶・薄茶の二碗が謹点され、日蓮聖人御宝前へお供えされました。
 また、添釜の一つには池上本門寺で修行する学僧がお点前を務める「あゆみの会」の茶席が設けられ、千宗室お家元ならびに池上幸保総代の奥様・萬奈さんご一家がお立ち寄りくださいました。緊張しながらも心を込めてお茶を点てた学僧に対し、お家元より温かなお褒めの言葉を賜り、学僧にとって大変思い出深いひとときとなりました。

  第五十五回
宗門先師追悼法要

 令和七年11月26日(水)本殿において、第五十五回宗門先師追悼法要が厳修されました。令和六年10月から令和七年9月までにご遷化された百三十二名の日蓮宗僧侶に対し、法華経・お題目の広宣流布に尽力された深いご恩に心より感謝し、慎んで追悼の誠を捧げました。
 星日龍管長ご名代として田中恵紳宗務総長大導師のもと、副導師は川口久雄宗会議長、磯貝宣明審査会長にお務めいただきました。宗務役員、東京都南部宗務所長・長亮行上人をはじめ、全国各地よりご参集いただいたご遺族、各管区宗務所長など、多くの方々が参列されました。
 法要の中で田中宗務総長は追悼文を奉読され、ご遷化された各上人のご法功を称え、宗門のさらなる発展に向けて広宣流布の精神を受け継ぎ法華経弘通していくことを決意表明されました。また、副導師より遷化された各上人のお名前が読み上げられると、遺族はそっと手を合わせて報恩の心を捧げていました。
 法要後、朗峰会舘で行われた供養の席で、田中宗務総長より「今日の宗門は多くの先師上人方の弛まざる努力によってすくい上げられてきました。後事を託された者としてそのことをしかと肝に銘じ先師の背中を仰ぎ見ながらますます法華経の弘通に励むことを誓いましょう」と述べられ、来る令和十三年宗祖七五〇遠忌に向けて宗門が一丸となり邁進していく誓いを以て、先師への献杯が行われました。

  日蓮宗
和讃講習会

 11月19日(水)から20日(木)にかけて池上本門寺を会場に日蓮宗和讃講習会が行われました。
 和讃(わさん)とは、日蓮聖人の教えやご生涯を讃える七五調の句をつなげたものを歌い、仏様に捧げるものです。僧侶と檀信徒と共にお唱えできることから、地域によっては通夜葬儀の際にもお唱えします。
 青森県和讃振興会の講師による指導のもと二日間にわたる研修を行い、その集大成として本門寺大堂で法要を営み、日蓮聖人へ和讃を奉唱しました。

  池上スポーツクラブ
フェスタを開催

 池上スポーツクラブ主催の「ISCフェスタ」が、令和七年11月24日(月)午後5時半から池上本門寺桜広場で開催されました。当日は会員家族約五百人が参加し、会場中央で円座になり、盛大なキャンプファイヤーが行われました。
 はじめに池上朗子鼓笛隊が力強い演奏を披露。隊員たちの晴れやかな姿に大きな拍手が送られ、華を添えました。
 点火され、炎が上がると参加者からは歓声が上がりました。スポーツクラブの指導者らが歌や踊りで場を盛り上げ、参加家族との交流も深まり、思い出に残る時間となりました。

  ご苦労様でした
11月の団体参拝

  • 9日 山梨県 妙久寺 25名
  • 19日 日蓮宗和讚講習会 23名
  • 26日 熊本県  静明院 6名
  • 28日 神奈川県 第三部宗務所 149名
  • 29日 栃木県  正法寺 19名