日蓮宗僧風林
第五十二回 池上本門寺沙弥校

 日蓮宗僧風林第五十二回池上本門寺沙弥校(校主・菅野日彰貫首)が、7月29日(火)から8月1日(金)にかけて開催されました。
 沙弥校(しゃみこう)とは、将来日蓮宗僧侶を志す「沙弥」が、僧侶としての基本的な心構えや、座作進退の作法、読経や声明・法要式などを学ぶ場です。今回は四名の沙弥が参加し、読経・声明・法要練習に加えて唱題行など僧侶としての基礎を修得しました。仲間と寝食を共にしながら修行に励み、常に付き添う指導僧のもとで成長を重ねました。期間中、プールやキャンプファイヤーといったレクリエーションも行い、楽しい時間を共有する中で深い絆が育まれました。
 8月1日に行われた修了式では、本殿を会場に菅野貫首導師のもと厳かな法要が営まれ、参加者は与えられた役割を一生懸命に果たしました。沙弥校を通じて培った信念と友情を胸に、今後の修行精進が一層実り多きものとなることを願います。

  頭痛封じのご祈祷
ほうろく加持

 7月19日(土)、長栄堂において日蓮宗の伝統行事「ほうろく加持」がが執り行われました。この行事は土用の丑の日に行われる特別な頭痛封じの祈祷で、参列者は頭に御守りと素焼きの「ほうろく皿」を載せ、その上でもぐさを燃やし、僧侶の読経の中で加持を受けます。
 当日は猛暑に加えご祈祷の熱気で満ちていましたが、参列者は汗を流しながらも真剣に祈りを捧げていました。この祈祷は「熱をもって病を払う」とされ、頭痛封じのみならず、心の浄化や無病息災を願う機会として、毎年多くの人々が参詣しています。伝統ある祈りの姿が、現代にも深く受け継がれています。

  大森蒲田仏教会主催
盆供養追悼会

 8月4日(月)、大森蒲田仏教会主催の盆供養追悼会が本殿にて営まれました。菅野日彰貫首が大導師を務められ、鈴木晶雅大田区長、大森蒲田仏教会役員、戦没者遺族会が参列しました。
 法要では、菅野貫首がご宝前にて戦没者慰霊の表白文を読み上げるとともに、相次ぐ災害や疫病、そして今なお続く戦争による犠牲者の御霊に回向を捧げました。続いて、鈴木区長が追悼の言葉を述べ、戦没者の慰霊とともに、今日の日本を築き上げた先人への感謝の意を表しました。
 厳かに進められた法要は、改めて平和の尊さと命の重みを深く心に刻むひとときとなりました。

  ご先祖の御魂に回向する
み魂まつり法要・納涼盆踊り大会

 8月4日(月)午後6時より、大堂にて木内隆志執事長導師のもと「み魂まつり」法要が厳かに営まれました。
 小さな経木塔婆に先祖代々や思いを寄せる亡き方々のお戒名をしたため、大堂の日蓮聖人の御前にお祀りして、ご回向を捧げました。参列者は夕日に包まれた堂内にて、響き渡る読経の声に静かに耳を傾けていました。
 また、この法要には日韓仏教交流会に参加している韓国の子どもたちも参列し、ご先祖様への供養を捧げていました。
 4日(月)・5日(火)の両日、午後七時より大堂前の特設会場において、恒例の納涼盆踊り大会が賑やかに開催されました。会場には特設舞台が設けられ、提灯や夜店の灯りが幻想的な雰囲気を醸し出していました。夜空に響く太鼓の音にあわせて、訪れた人々はご先祖様の御霊とともに、夏のひとときを楽しみました。

  涼やかな音色を
五〇〇個の風鈴の音を聴く

 6月30日(日)から7月20日(土)にかけて、此経難持坂から日蓮聖人像周辺を会場に、南部鉄器製の風鈴約五〇〇個が吊され、夏のそよ風に乗せて、涼やかな音色を響かせました。

  宗祖日蓮大聖人
七五〇遠忌奉行会報告

 7月28日(月)、宗祖七五〇遠忌に向けた第二回管財会会議が開催されました。翌29日(火)には第二回実行委員会会議が開かれ、両日とも今後の事業推進に向けた活発な協議が行われました。
 今回の会議では、遠忌を迎えるにあたっての将来像の確認が主要な議題の一つとなり、記念事業の趣旨や意義を共有するための趣意書作成に着手することになりました。管財会では施設整備を含む中長期的な計画の方向性について、実行委員会では行事の具体的な内容や運営体制について意見が交わされ、各委員からは熱意ある提案が寄せられました。
 七五〇遠忌は単なる節目にとどまらず、信仰の継承と地域社会との連携を深める機会として位置付けられています。今後も関係者一同が協力しながら、意義ある法要・記念事業の実現に向けて準備が進められていきます。

  ご苦労様でした
7月の団体参拝

  • 28日 埼玉県 埼玉県寺庭婦人会 20名