立教開宗第七七三回慶讃
法華経千部読誦会

 令和七年4月27日(日)から29日(火)の三日間にわたり、宗祖日蓮聖人立教開宗第七七三回慶讃法華経千部読誦会が、大堂において執り行われました。

4月27日(日)
午前10時 第一座【一之巻・二之巻】檀信徒各家先祖代々之諸霊追善法要
 千部会第一座として法華経巻第一・第二が読誦され、檀信徒各家先祖代々の諸霊に対し、丁重なる追善法要が営まれました。この日は、菅野日彰貫首が日蓮宗管長として清澄寺での重要な法要の導師を務められるため、ご名代として当山参与本山である神奈川県片瀬龍口寺第十六世・鈴木日沾貫首が大導師を務められました。全国から三十六名もの有縁の僧侶が参集し、共に読経する姿は信仰の篤さを物語っていました。法要後、場所を大堂下大広間に移し、「あなたに合掌」と題して、江戸川区妙光寺・阿部泰雄上人による温かくも示唆に富んだ法話が行われ、参列者の心を深く打つものでした。
午後2時 第二座【三之巻・四之巻】奉賛会会員各家先祖代々之諸霊追善法要
 第二座では法華経巻第三・第四が読誦され、奉賛会会員各家先祖代々の諸霊への追善法要が執り行われました。この日は晴天に恵まれ、多くの参詣者が足を運び、熱心にお経本を開き、一心に読経に集中する様子が見られました。共に唱える声が大堂に響き渡り、荘厳な雰囲気を醸し出していました。
4月28日(月)
午前10時 第三座【五之巻・六之巻】宗祖御更衣法要
 千部会第三座では巻第五・第六が読誦されるとともに、日蓮聖人のお召し物を夏物へ替える御更衣法要が厳粛に執り行われました。法要に先立ち、武相御召講の皆様が日蓮聖人の白衣を携え、池上中道院から大堂までを練りきました。菅野日彰貫首を大導師のもと法要が始まると、檀信徒有志の皆様によって奉納された日蓮聖人の夏用紫衣と七条袈裟が丁重に御宝前に運ばれました。また、武相御召講によって運ばれた白衣は、行列の導師を務められた池上本妙院・早水文秀上人から、参拝部伊澤執事へと手渡されました。
 法要後、大堂下大広間にて「AIと私たちと法華経」と題し、大磯延台寺・中島源吾上人によって、現代社会におけるテクノロジーの進展と法華経との関わりについて語られ、聴衆は熱心に耳を傾けていました。
午後2時 第四座【七之巻・八之巻】立教開宗慶讃法要
 第四座では巻第七・巻第八が読誦され、法華経一部八巻二十八品が全て唱えられました。この座は立教開宗を慶讃する特別な法要であり、大導師を務める菅野日彰貫首は厳かにご宝前へ進み出て、立教開宗慶讃文を高らかに唱えられました。参列者一同もこの慶びを分かち合うとともに、宗祖への報恩の誠を捧げ、会場は深い感動と感謝の念に包まれました。
4月29日(火)
午前11時 第五座子供たちの健全育成祈願法要
 第五座は、本門寺第八十世金子日威貫首以来、本門寺貫首に命名された方々、初参りや七五三の祈願を受けられたお子様、本門寺の年中行事に出仕されたお子様、さらには本門寺朗子クラブ・池上スポーツクラブに所属する子供たちの健やかな成長を祈る法要です。堂内いっぱいに集まった子供たちに向けて、修法師による力強い読経と加持がなされると、参列していた子供たちは晴れやかな笑顔を見せていました。
午後2時 第六座世界平和祈願祈願天童音楽大法要
 千部会の掉尾を飾る最終座では、世界平和を祈願する天童音楽大法要が盛大に執り行われました。十七名の愛らしい天童稚児がきらびやかな衣装を身にまとい、本殿から大堂までの参道を一生懸命に練り歩きました。法要中、天童稚児がそろって日蓮聖人にお花を供えし、そのかわいらしい姿で参列者を皆笑顔にしていました。天童稚児を代表して、金塚瑛大さんと鈴木紗良さんが立教開宗の慶びを表す祭文を元気いっぱいにお唱えし、立派な姿を披露してくれました。
 三日間にわたる千部会を通じ、あらためて法華経・お題目の素晴らしさを体感することのできる貴重な時間となりました。そして、宗祖の御徳を偲ぶとともに、参列者一同と法華経の功徳をかち合い、七五〇遠忌に向けた思いを強くすることができました。

  東京南部宗務所主催
バザー&フリーマーケット

 5月3日(土)、本門寺の朗峰会舘前では、日蓮宗東京南部宗務所主催の「いのりの日・バザー&フリーマーケット」が開催されました。
 会場には大きな鯉のぼりが悠々と泳ぎ、模擬店は繁盛していました。お寺との素敵なご縁を結んでほしいという願いを込めて、お守り作りや写仏の体験会が行われました。このバザーの収益は、全国の災害で苦しんでいる方々の元へ届けられます。

  宗祖日蓮聖人七五〇遠忌
遠忌奉行会を開催

 池上本門寺では、令和十三年の宗祖日蓮大聖人七五〇遠忌に向けて、この度「宗祖日蓮大聖人七五〇遠忌報恩奉行会」を正式に発足いたしました。その第一回会合が、五月九日(金)に朗峰会舘四階にて執り行われました。
 会合の冒頭、菅野日彰貫首を導師に一同で法味言上を行い、参与、法類委員、総代をはじめ、池上山内寺院の皆様、学識経験者の皆様、檀信徒代表者の皆様、そして本門寺内局、遠忌奉行会事務局員が心を一つに読経、唱題を捧げました。
 法味言上後、奉行会会長の菅野日彰貫首より、「令和における立正安国」を大きな柱と位置づけ、日蓮聖人が令和の世をご覧にられたならば、どのように教えを説かれたかを考え、安心して暮らせる社会の実現にむけて、伝統的布教はもとより先端技術を活用できる人材育成などを目指したい考えを示されました。
 また、菅野貫首より集まった委員一人ひとりに辞令が交付され、円満成就にむけた団結を呼びかけられました。
 宗祖日蓮大聖人七五〇遠忌にむけ、力を尽くしてまいります。その実現には、皆様のお力添えが不可欠です。どうぞよろしくお願いいたします。

  春の賑わい
朗子クラブ活動報告

 朗子クラブと池上スポーツクラブは、4月6日(日)に行われた花まつりパレードと法要に参列し、春の池上本門寺に華を添えました。また、4月29日(火)には、千部会『子供たちの健全育成祈願法要』にも共に参列し、一生懸命に祈っていました。
 4月6日(日)、境内に心躍るリズムを響かせたのは、池上朗子鼓笛隊です。花まつりパレードで堂々とした演奏を披露し、盛り上げました。
 ボーイスカウトのビーバー隊は、集会で鯉のぼりにそれぞれが考えた飾り付けをしました。これらの可愛らしい鯉のぼりは朗子会館に展示され、訪れる人々の目を楽しませています。カブ隊は、近隣ハイキングとして池上から蒲田までの道のりを元気に歩き、地域への理解を深めました。ボーイ隊は、4月5日(土)に本門寺境内で募金活動を行い、社会貢献の意識を育みました。また、5月3日(土)から6日(火)にかけて、千葉県妙厳寺にて春季キャンプを実施し、仲間との絆を深めました。
 活気あふれる模擬店で境内を賑わせたのは、ベンチャー隊です。4月5日(土)と6日(日)の両日、本門寺境内に店を構え、特にからあげは多くの参拝客に好評でした。さらに、ベンチャー隊は4月20日(日)には新宿瑞光寺のシャカシャカ祭りにも出店し、持ち前の明るさで会場を盛り上げました。5月3日(土)から6日(火)にかけては、千葉県木更津から池上本門寺までの道のりを自転車で移動するという、チャレンジングなキャンプを実施しました。
 朗子合唱団は4月6日(日)の花まつり法要で聖歌隊として仏讃歌を披露し、続く花まつりコンサートでも観客を魅了しました。また、4月20日(日)には新宿瑞光寺のシャカシャカ祭りにて音楽劇に出演し、豊かな表現力で観客を惹きつけました。
 子供たちの成長と地域社会との繋がりを感じさせるこれらの活動をこれからも展開していきます。

  ご苦労様でした
4月の団体参拝

  • 1日 岡山県 妙善寺・妙典寺・圓信寺合同参拝団 37名
  • 3日 岡山県 幸福寺 40名
  • 4日 山形県 日照寺 18名
  • 15日 岡山県 妙勝寺 28名 / 埼玉県 埼玉県宗務所・檀信徒協議会合同参拝団 126名
  • 17日 長崎県 法妙寺 68名