お檀家とお山の絆を深めるために
第四回終活相談会を開催

おひとりおひとりとの対話を目指し
 十一月五日(月)の午後二時より、長栄の間にて第四回終活相談会が開催されました。
 四回目となる今回はより具体的なご相談ができるように「檀家の継承・仏事の行い方・墓じまい」の三つをテーマとした分科会形式での開催となり、三十七名のご参加を頂きました。
 各分科会とも活発な質疑応答が行われ、大変有意義な会となりました。

一、菅野日彰貫首ご挨拶
 開会にあたり参加者一同でお題目三唱の後、菅野日彰貫首よりご挨拶があり、「まずはお檀家のご先祖様、皆さんが安心して眠って頂けることこそ願いです。そのためにはおひとりおひとりのお話しをじっくりと伺う必要があります。線香の上げ方、御仏飯の上げ方ひとつとっても疑問があろうかと思います。そういったことにお答えできるよう、この相談会を入り口にしたいと考えています。せっかく尊いご縁を結んで頂いたのですから、本門寺が心の安らぎの場となるよう努めて参ります。」と呼びかけられました。
二、檀家の継承
 檀家の継承をテーマにした分科会では、まず本門寺法務部より、祭祀の継承は家やお墓だけでなく檀家としての信仰を継承する事が必要であることが説明されました。
 質疑応答では、跡継ぎがいない、子供が女性しかおらず名字が変わってしまっているが継承できるのかといった質問が出ました。本門寺としては先祖の精霊を安らかに弔う方法を第一に考えておりますので、必ずしも男性でなくてはいけないといったことはなく、檀家の継承が可能です。
 また生前でも檀家当主の名義変更は行えますので、お考えの方は一度法務部までお問い合わせ下さい。
三、仏事の行い方
 法事など仏事全般にわたる分科会では特に通夜葬儀への関心が高く、葬儀を行う際の手順が説明されました。
  • ①ご家族が亡くなられた時にまず本門寺へ連絡をしてください。
  • ②会場と日時の設定をします。遠方の方であってもお伺いしますのでご安心下さい。
  • ③ご遺体がご自宅に戻られた際に、枕経へお伺いします。
  • ④戒名を授与するにあたり、故人様の人となりを書面でお伺い致します。
  • ⑤通夜・葬儀を営み、火葬後に初七日法要を営みます。納骨は四十九日忌で行うことが通例となっています。
 なお本門寺ではお檀家全員に戒名を授与しておりますので、戒名料はありません。また本門寺を会場として葬儀を行うにあたり会場費は頂いておりません。ご承知おき下さい。
四、墓じまいについて
 どうしても継承者がおらず、墓じまいせざるを得ない方もいらっしゃいます。そういった場合の手順が説明されました。
  • ①墓碑の閉眼(魂抜き)の法要を営みます。
  • ②ご先祖様のご遺骨は永代供養墓の池上廟へ納めます。
  • ③墓地を更地にして本門寺へご返却いただきます。なお工事に伴う費用はご負担頂いております。
五、より親密に
 今回、分科会の内容をご紹介致しましたが、各ご家庭に於いて事情は様々かと拝察致します。本門寺ではより個別具体的にお話を伺い、共に解決していきたいと考えております。どうぞまずはご一報頂ければ幸いです。

  日蓮大聖人御報恩
第七百三十七遠忌「御会式(おえしき)」

 日蓮大聖人第七百三十七遠忌報恩御会式が十月十一日(木)から十三日(土)の三日間営まれ、菅野日彰貫首大導師のもと大勢の出仕者と共に各法要が厳修されました。
 十一日の午前十一時から歴代先師聖人並びに池上法類・池上護山会先師報恩法要が厳修され、続いて午後十二時半から大堂下大広間において、港区・一乗寺住職の金子和正師より「宮仕えを法華経とをぼしめせ」と題して法話が行われました。午後二時から納経十種供養式法要が営まれ、本門寺写経会会員が浄写した法華経二十八品をひとつの経巻に仕立てた一部経と自我偈を納経し、法師品に説かれる十種類の供物を御宝前に捧げました。
 翌十二日の午前十時からは宗祖御(ご)更(こう)衣(え)法要が営まれ、本門寺檀家総代一同より七条の袈裟と紫衣が奉納され、武(ぶ)相(そう)御(お)召(めし)講(こう)より白衣等が奉納され、宗祖御尊像のお衣が冬物にお召し替えされました。続いて午後十二時半から大堂下大広間において、大磯町・延台寺住職の中島源吾師より「天は何にお怒りなのか」と題して法話が行われ、午後二時から宗祖報恩御逮夜(おたいや)法要が営まれました。十二日の夕方五時頃から万(まん)灯(どう)練(ねり)行列が始まり、多くの講中が池上の夜を華やかに彩り、大堂では夜通し報恩の唱題行が営まれ、参拝者の力強いお題目が響き渡りました。
 十三日、午前七時より山口顕辰学監による特別説教が行われ、日蓮聖人の御一代と宗祖御臨終の場面が厳かに語られた後、臨滅度時法要が営まれました。法要中、日蓮聖人御入滅の時刻である辰の上刻(現在の午前八時頃)に、六老僧の日昭聖人が宗祖御入滅を伝えるために打ち鳴らしたと伝えられる「臨滅度時の鐘」を菅野貫首が打ち鳴らすと、堂内に参集した全員が合掌礼拝し、涙を浮かべながら宗祖御入滅の往時を偲びました。法要後には御廟所へ参拝し、日蓮聖人への報恩を捧げ、法華経・お題目のありがたさを実感する三日間となりました。

  日蓮聖人の霊気を感じる
ご霊宝お風入れ式

 十一月四日(日)、午前十時より本門寺霊宝殿にてご霊宝お風入れ式が営まれ、菅野日彰貫首導師のもと、日蓮聖人御真筆の御本尊・御真(しん)蹟(せき)・御遺物に報恩の読経が捧げられました。
 菅野貫首は「ぜひ日蓮聖人の霊気を感じて下さい」と挨拶され、参拝者は合掌し、じっくりとご霊宝を拝見していました。

  もうひとつの御会式
微妙庵御会式

 十一月一日(木)、品川の海から出現した毘沙門天を祀る微妙庵(みみょうあん)で御会式が営まれました。
 午後五時より菅野日彰貫首導師のもと法要が営まれ、微妙庵の信徒・池上徳持若睦会と共に報恩の読経を捧げました。午後七時から地元池上をはじめ、多くの万灯講中が微妙庵を参詣し、日蓮聖人へのご報恩を込めたお囃子にあわせ纏を振り、太鼓を叩いてご遺徳を讃えました。

  貫首様のじゃがいもで
カレーパーティー

 十一月四日(日)午後十二時半より大堂下大広間を会場にカレーパーティーが開催され、約五百人が参加しました。
 菅野日彰貫首が自ら畑で育てたじゃがいもを地域の皆さんに召し上がって頂こうと開かれたもので、当日は会場に菅野貫首と奥様の理恵様にお越し頂き、いただきますの挨拶と共に参加者と一緒に舌鼓を打ちました。
 また参加してくれた子供達には菅野貫首と奥様よりお菓子が配られ、とても和やかな会となりました。

  ご苦労様でした
10月の団体参拝

  • 1日 長崎県 妙法寺 37名 / 岡山県 法華宗本門流菅能寺 20名
  • 3日 北海道 妙法寺 14名
  • 7日 足立区 一乘法行講 22名
  • 8日 千葉県 蓮久寺 21名
  • 11~13日(御会式参拝・順不同) 大阪府 長久寺 5名 / 静岡県 耀海寺 26名 / 静岡県 法栄寺・妙蓮寺信行会 14名 / 新潟県 本山村田妙法寺 25名 / 福島県 妙関寺 22名 / 福井県 妙稲寺 3名 / 滋賀県 妙源寺・常昌寺 28名 / 福井県 福井県南部宗務所・檀信徒協議会 46名 / 新潟県 高田日蓮宗萬燈講30名 / アメリカ ネバダ観音寺 4名 / 神奈川県 安立寺 6名 / 長野県 一乗寺 20名 / 千葉県 滝見寺 6名 / 島根県 本成寺 18名 / 東京都 三尊教会 15名 / 岡山県 巨福寺 11名 / 岡山県 最上稲荷妙教寺 10名 / 埼玉県 本法寺 5名 / 山梨県 久成寺・妙経寺 22名 / 佐藤恭代 / 神奈川県 八宏精舎 8名 / 静岡県 妙立寺・妙安寺 43名 / 東京都 妙光寺 14名 / 東京都 蓮華寺・西鶴寺 5名 / 北海道 本要寺・本慎寺 24名 / 千葉県 成顕寺・安立寺・法栄寺 30名 / 神奈川県 妙経結社 16名 / 東京都 本蔵寺 12名 / 長崎県 妙蓮寺 21名
  • 19日 千葉県 妙法寺 14名
  • 21日 広島県 妙正寺 21名 / 新潟県 本妙寺 12名
  • 25日 佐賀県 淨円院 20名
  • 26日 日蓮宗福井県中部青年会 44名
  • 28日 北海道 函館七面講 12名
  • 29日 静岡県 かまど題目講 20名
  • 30日 青森県 和讃講習会 34名