デグノボー
今年は宮沢賢治生誕百三十年(1896)にあたります。
有名な詩『雨ニモマケズ』で賢治さんが理想とする人間像「デクノボー」は、彼が深く信仰していた妙法蓮華経の第二十章「常不軽菩薩品(じょうふきょうぼさつほん)」に登場する常不軽菩薩がモデルになっていると言われています。
この菩薩さまは会う人会う人に「私はあなたを敬います。決して軽んじません。なぜならあなたはいつか必ず仏さまになる方だからです」と言って手を合わせます。その〝人を敬う修行〟によってこの菩薩さまもやがて仏さまとなります。
「すべての人に敬いを」言うは易く行うは難いですが、賢治さんが理想とした〝デクノボー〟な菩薩さまの生き方です。
合掌
野坂法章