樹師墓参
5月19日長野県飯田市にある池上本門寺復歴長遠院日樹聖人の墓参に伊藤新貫首さまに同行し行って参りました。
当日は晴天に恵まれ初夏のような陽気の中、お墓をお守りしている長源寺様と池上古跡保存会会員の皆様と共に第三百九十六遠忌の墓前法要を営みました。日樹聖人のことは度々池上誌に掲載されておりますのでご存じの方も多いかと存じます。
日蓮宗の一派である不受布施派は日蓮宗の信仰でない方からの布施は受けないという強固な姿勢から江戸幕府から弾圧され、その中心的な存在であった日樹聖人は寛永七年(1630)本門寺十六世を除歴され江戸を追われ信州飯田へ流されました。
聖人はこの地を池上と改め居を構えましたが、残念ながら翌寛永八年(1631)五月十九日にこの地に寂されました。一年余りの当地での生活ではありましたが大勢の方々交流を深め、また信仰を集め様々な足跡を残されました。現在もなお日樹聖人をお慕いされている方々が多くいらっしゃりその功績を連綿と受け伝えております。
墓石の側面には聖人滅後十三回忌の折に建立されたことが記されており、往時のお墓の姿がそのまま残り大切に守ってこられたことがうかがい知ることができます。
本門寺第七十四世謙光院日慎上人はこの流罪に心を痛め門末一同に諮り復歴を果たされました。
四年後四百遠忌を迎えます。長源寺様と池上古跡保存会の皆様のご活躍を心からお祈りすると共に四百遠忌を円成することを切に願います。
5月の信州は高山の頂には残雪を望み、見渡す限りの森林は新緑を競い、初夏のまぶしい日差しを感じ心が洗われるようでした。一度ご参拝されることをおすすめ致します。
合掌
山村栄慎