「ちょっと残念な話」

美しい観光地として有名な北海道の美瑛町で、今年の1月に有名なシラカバ並木が伐採されてしまったそうです。また、10年ほど前には同じく美瑛町の〝哲学の木〟と呼ばれていた美しい観光名所となっていた樹木が伐採されてしまいました。伐採の理由はどちらも過度な観光客の集中による地元住民への悪影響でした。
昨年には富士山とコンビニエンスストアが一緒になった写真を目当てに人が集まり過ぎて危険になってしまったために幕を張らなければいけなくなったというのもありました。

これらはどれも観光客のちょっとした配慮や節度をもった行動で防ぐことができた事例です。もちろん観光そのものが悪いわけではないですし、観光客が訪れることはその地元にとっては喜ばしいことのハズですが、小さなマナー違反が観光資源そのものを失わせることとなってしまうことにもなりかねないという例です。

「このくらい大丈夫だろう」とか「ちょっとくらい良いだろう」という小さなマナー違反の積み重ねがとても残念な結果を招いてしまう・・・。人間の自分勝手な所業の結果だと思うと他人事ではなく、人間とはそもそもそういうもので、人間の残念な部分が端的に表れたニュースだと感じました。

私たち人間は完璧ではありません。悪意のないあなたのちょっとした配慮に欠けた行動が大きな迷惑につながっていませんか?多くの人が生活する社会のなかでは悪意のない行動の結果であっても、それがとても残念な結果を招いてしまうことがある…。人間社会にはそういう部分があることを認識して自分の行動を振り返ることを忘れず、悲しい結果にならないよう努めたいと思います。

合掌

畑信行