| 松涛園(ショウトウエン) |
当山の奥庭である。自然の窪地に作庭され、客殿から俯瞰できるという景観が特徴といえよう。池泉は豊富な地下水からの湧き水による。作庭者は、京都・桂離宮や茶道で有名な小堀遠州と伝える。江戸時代、各藩が競って作庭するようになる大名庭園の祖形がここにある。そうした大名庭園を除くと、都内の由緒ある庭園としては最大級の広さを誇る。大きな池に洲浜、織部井戸、船付場、鶴島、亀島、魚見岩、太鼓橋などを配し、滝口方面に渓流と渓谷、沢渡り、滝見橋、松濤の滝などが造られている。それらが醸し出す静寂かつ悠々とした雰囲気は何ものにもかえ難い。 桃山期から江戸初期、遠州が活躍した時代は、当山の大復興期にあたり、日惺・日詔・日樹・日遠・日東各聖人らが、加藤清正公親子、徳川家康公側室養珠院(お万の方)、徳川秀忠公乳母正心院(岡部の局)、紀州徳川家、加賀前田家、等の外護・帰依を得て大伽藍が再建され、境内も整備される。そうした重要な時期に作庭されたものである。 |
| 『写真集 池上本門寺』ほか参照 |
| データ |
| 東京都旧跡(昭和11年指定) 江戸時代・伝小堀遠州(1579−1647) 池泉回遊式庭園 約4千坪 〔備考〕近年、大改修工事と整備事業が行われ、園内には、西郷隆盛と勝海舟の両雄会見碑や橋本雅邦先生筆塚などがある。 |
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